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ゴミ箱から銀さんの方へと戻ろうとすると、あまりの人の多さに銀さんを見失ってしまった...
やばい...
これを迷子というのだろうか...
わたしは銀髪の天然パーマを探す。
目立つからすぐ見つかると思うんだけど...
そう思いながら銀さんを探していると、
_____ドォン!
という、花火ではない爆発音のようなものが鳴り出し、少し離れたところから煙幕が見えだした。
そして次第に観客達は、わたしとは逆方向へと走り出した。
よからぬ騒ぎが起きていることには間違いないけど、とにかく銀さんを見つけないとと思ったわたしは銀さんがいるであろう場所へと向かった
...すると、
!!!!!!
ふいに左手を取られた。
銀さんかと思ったわたしは、
「銀さん?」
と咄嗟に言ってしまった
...けど、
「A...随分と楽しそうに歩いてたじゃねーか。銀時とデートか?」
その左手の先にいたのは___
「しっ...晋助?」
「あァ...不意打ちとはいえ、銀時に間違われんのはいい気しねーなァ...A...」
___間違いなく、高杉晋助だった...
______________________
晋助に手を引かれやってきたのは人気のない場所だった。
近くでは爆発音と観客達の騒ぎ声が止まない...
わたしは意を決して聞く
「ねぇ...晋助...この騒ぎは何?」
晋助はわたしの手を離すと、ようやくこちらを向いた。そして不敵な笑みを見せて話を始めた。
「A、これが俺の...俺達の物語のスタートだ。さっき銀時にも会ってよォ...」
「えっ!」
驚いたわたしは晋助の言葉を遮った
そんなわたしに「まァ、話を最後まで聞けよ」と、晋助が続ける
「オメーさん、銀時に俺と会ったこと伝えてねェのな」
・・・
「あいつァ、あのじーさん止めるためにすぐ俺の前から消えたが、去り際にお前の話をすると一瞬だが、目が本気になりやがった...お前と銀時の関係はなんだ?場合によっちゃァ、もうお前を野放しにしておくわけにはいかねーからなァ...」
晋助はそう言って懐から出した煙管を吸った。
そしてわたしは返答を少し考えた後、
「銀さんとわたしは本当に...晋助が疑うような関係はないよ...」
と言った...それから、
「晋助...晋助が何を考えてるのかわからないけど、わたしはこんなこと望んでない!こんなやり方は絶対間違ってるよ!」
と強く言った。すると晋助は、
「お前は何もわかってねー...」
と、そう言った___
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作者名:りず | 作成日時:2021年5月5日 23時