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わたしは銀さんの帰りを銀さんの家で待つことにした。
それにしても...
「もう7時じゃん...」
陽はとっくに沈んでいた。
銀さん、逃げたついでにどっか飲み歩いてるのかな...
うん、その説が濃厚だな。
そうなったらまだまだ帰って来ないだろうと思ったわたしは冷蔵庫を開けた。
なんか作っちゃおって...
すると、
_____ガラガラッ
玄関の引き戸を開く音がした。
お!帰ってきた!と思って玄関に行くと、
「あ、どっどうも...はじめまして...」
なぜかそこには銀さんではなく、眼鏡の少年が立っていた。
「あ...はじめまして...」
いや...どんな状況??
銀さんは見当たらず、玄関にはわたしとその少年の2人だけが立っている。
わたしが困惑していると、少年が口を開いた
「あ...あの!僕、明日からここでお世話になります、志村新八と申します!銀さんから聞きました...Aさん...ですよね??」
志村新八と名乗る少年は、余計にわたしを困惑させた...
お世話になる?
銀さんから聞いた?
「え、えっと...確かにわたしがAなんだけど...新八くん?...その...銀さんは今どこに?」
とりあえず、銀さんに何が起こったのかを確認しなくてはと...
すると新八くんは、
「え、銀さんならさっきまで僕の隣に...ってアレ?」
それを聞いたわたしは新八くんを避けてすぐに玄関を飛び出した
_____!
「銀さん!捕まえた!!」
わたしは外階段をそろりそろりと降りる銀さんのジャージの襟を掴んでそう言った
「Aちゃん...いっ居たんだねぇ...」
わたしが捕まえた銀さんは「やばい」と言わんばかりの顔をしていた。
恐らく、新八くんを盾にして家賃回収しに来たであろうわたしから逃げようとでもしたんだろう。
「逃がしませんよ?...今の状況の説明と、先月分の家賃の用意、お願いしますね?」
わたしは銀さんにニコッと笑ってみせる。
銀さんも「ハイ…」と引きつった笑顔を見せた___
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作者名:りず | 作成日時:2021年5月5日 23時