The Beginning ページ2
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「あ"ー！クソッ！ついに言われちまったァァァ！」
わたしは今、スナックお登勢のカウンターに座っています。
新章突入一発目に隣で嘆いているのは坂田銀時、わたしの彼氏のような...たぶんそんな人...
「ど、どうしたんですか？」
聞いてほしそうだったので聞いてあげると、銀さんはわたしに1枚の紙を渡してきた。
「おや、健康診断の結果じゃないかィ」
お登勢さんとわたしはその紙を一緒に見た。
するとそこには...
「「血糖値高すぎ...」」
という、その数値は完全に糖尿病予備軍の数値が記されていた。
「...パフェ、週1までだってよ...」
そりゃそうだ
だってこの人、ご飯に本当に恐ろしい量のあんこかけて食べてる姿何度も見てるし、毎日いちご牛乳飲んでるし、だし巻き玉子作らせたら超甘いし！！
「仕方ないよ銀さん、もう少し糖分減らして頑張っていこ！」
わたしは銀さんの肩をポンッと叩いた。
「A...」
銀さんは目を潤ませながらわたしを見る。
銀さんと出会ってから3年が経つけど、正直そんな顔は見たことない...
どんだけショックなのよ...
そんなことを思っていると、お登勢さんが、
「銀時ィ、あたしゃアンタが糖尿病になろうが知ったこっちゃないけどねェ、アンタ、先月と今月の家賃、いつになったら持ってくるんだィ？」
と言った。
わたしはそれに驚いてすぐに聞き返す
「えっ！お登勢さんすみません！銀さんまだ払ってなかったんですか！？」
なんでわたしが驚くかって？
それは銀さんにこの前聞いた時、「あー、払った払った」って言ってたから...
「？払ってないけど...って、オイ！銀時！！！」
「あっ...」ってわたしが言った頃には銀さんは店を飛び出していました...
「A、悪いけど 銀時が帰ってきたら先月分だけでいいからアイツと一緒にここに引っ張って来てもらえるかい？」
「...もちろんです」
...坂田銀時の彼女って...大変です...
でも、退屈はしません...！
「A、なに笑ってんだい？」
「ふふっ...なんでもないです！」
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このお話は、江戸のかぶき町から始まる
甲斐性なしのろくでなし...だけど、
なぜか魅力的な、そんな銀さんとわたしの物語___
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作者名：りず | 作成日時：2021年5月5日 23時
