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目が覚めれば、隣には銀さんが寝ている。
規則正しい寝息を立てて...
これが "幸せ" なのかな?
...いや、確かにわたしは今、"幸せ" なんだろうな...
お登勢さんに拾われて、
幾松さんと出会って、
銀さんと出会えて、そして "今"___
わたしは銀さんのフサフサな頭を撫でてみる
しっかりとした天然パーマだ。
___いろいろあり過ぎて話はだいぶ遡るけど、
今、隣で寝てるこの人は
現在、"万事屋の坂田銀時" であり、
攘夷戦争の英雄 "白夜叉" でもあり...
たしかに銀髪って銀さんだもんな〜なんて考えながら銀さんの髪の毛を触り続ける。
あー...わたしって、この人のこと好きなんだな...
思い返せば、
初めて会った日から、わたしはこの人の何かに惹かれていたんじゃないかと思う。
お酌をしてあげた時にふと見せたあの和らいだ顔を見てからずっと___
そんなことを思いながら銀さんを見ていると、銀さんの口角が上がった
どんな夢を見ているんだろう...
できればわたしが出てきたらいいのに...なんてね!
「...オイ」
!!!!!!
「何ニヤニヤしてんだよ...」
知らないうちに銀さんが起きてました...
「いやっ!ごっごめん!!!」
わたしは咄嗟に謝って髪の毛を触っていた手を離す
...が、
「逃がさねーよ」
そう言われて手を掴まれて、一気に銀さんの腕に包まれた
「銀さんッ///く、苦しい...」
「フッ......A、好きだよ...」
「!!!ッ///////////////」
______________________
銀さんが白夜叉として戦場を駆けていた痕は
その体に痛々しく残っている。
きっと同じくらい...いや、それ以上、
銀さんは見せない痛みも抱えているんだろう...
たったこの時間だけだったとしても
あなたの支えになれるなら
わたしはあなたの傍に居たい。
___銀さんの傍に居させて___
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作者名:りず | 作成日時:2021年3月17日 20時