高杉晋助 ページ34
【高杉side】
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俺たちが攘夷戦争を離脱して4年の月日が流れていた。
...だが、
俺の中には未だ黒い獣がのたうち回ってやがる。
俺ァこの世界と...
左目に映る白夜叉...銀時...てめーも許せねェ...
___俺ァ この世界を壊す為に模索していた___
俺たちの松陽先生を奪った元凶、天導衆のことを聞きつければそこへ向かった。
そんなある日
天導衆配下の暗殺組織、天照院奈落が1つの街を焼失させたという噂を耳にした。
どうやらそこには "アルタナの結晶石" があったらしい。
そしてその街にはこの世界で暗躍する "何か"を知ってる奴がいたとかいないとか...
天導衆が街を1つ消してでも奪いたいモン...か...
...その焼けた街に行ってみるか...
街に向かう途中、1人のガキが倒れていた。
こんなところで寝てるたァ、行儀の悪い嬢ちゃんだ...
俺はそのガキに近づくと、その焼けた街の生き残りなんじゃねーかと思った
...何か得られるかもしれねェ...そう思った俺はその河原でガキが起きるまでひと休みすることにした。
___しばらくして、ガキが目を覚ました。
「目ェ覚めたみてーだな」
起き上がったガキに俺はそう声をかけた
目が覚めたら隣に知らねェ男がいる...そりゃ驚くだろうよ、ガキは呆然と俺を見てやがる
「...眠り姫が目覚めたら目の前には王子様がいるとは限らねェな、期待に添えなくて悪ィが、俺ァ...」
___鬼兵隊総督 高杉晋助___
・・・
俺ァ...俺を呆然と見つめるガキに名乗った。
「俺ァ、シンスケだ」
・・・
すると、ガキはようやく口を開いた
「...シンスケ...」
やっと口を開いたかと思ったらオウム返しか...
ガキは俯いたままだ
これ以上ガキに構ってられねェ...
「お嬢ちゃんがこんなところでぶっ倒れてるたァただ事じゃねェ、一体何があったんだ?」
俺は本題に移った
すると、ガキは突然泣き出した。
俺は最初は黙ってその姿を見てたが、
しばらくして、何もせずにはいられなくなった
...俺は目の前で泣きじゃくる小娘の頭を撫でた。
俺は泣きじゃくったことはねェが、
松陽先生も、クソガキの俺たちを見て
"こんな気持ち" になったりしたんだろうか...
「おめェさん、名前は?」
俺は泣きじゃくる小娘に聞いた。
「せ...芹沢A...」
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それがAとの出会いだった___
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作者名:りず | 作成日時:2021年3月17日 20時