【忍たま】君が好きだ。と自覚してしまった【土井半助】 (ページ46)

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you side

『よーし、こんなもんかな。小松田くん、お疲れ様』

戸締りもあとは門を閉じれば最後。
掃除も完璧だし、新学期も気持ち良く迎えられそう。

小松田「お疲れ様ですAさん。土井先生はもう少し
　時間がかかるって仰っていたけど…」

『じゃぁ小松田くんは先に出て。
　私、土井先生と一緒に門を閉めるから』

小松田くんを見送り、自室へ向かう。
土井先生の部屋の前を通ると、
身支度を整えている途中のようだ。

土井「あ、Aくん。もう支度できるから」

『わかりました。私もすぐ済みます』

私も身支度を整えることした。

『これでいいですね』

最後の戸締り、門を閉めた。

『それでは土井先生、また新学期に』

ぺこりとお辞儀をして土井先生に背を向けた途端。

手を後ろに引かれた。

『どうしたんですか、忘れ物ですか？』

土井「Aくん……う、うちに、遊びに来ないか」

『え』

何を言われるかと思ったら。
土井家へのお誘いだった。

土井「実はうちにはきり丸もいて、
　帰りに食材を買いに行くから…
　一緒に食事でもどうかな……って」

どうしてそんなモゴモゴ言うの。
帰ってもどうせひとりの私は、
ありがたくご一緒させてもらう事にした。

手を掴まれたの、
本当はすごく恥ずかしかった。