【忍たま】君が好きだ。と自覚してしまった【土井半助】 (ページ45)

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you side

明日からは長期休暇。

『気を付けて帰ってね！また新学期に！』

私は土井先生、小松田くんと一緒に
門の前で生徒たちを見送っている。

土井先生は少し残って
片付けておかなきゃならない仕事があるみたい。

私と小松田くんは掃除や戸締りをするため、最後に忍術学園を出ることにしている。

土井「あぁきり丸。さっき話した通りだから
　先に帰ったら空気の入れ替えを頼んだぞ」

乱太郎、きり丸、しんべヱたちが門までやってきたので、土井先生は声を掛けた。

きり丸「はいっ、りょーかいっす！」

乱太郎「Aさんのお家は、
　忍術学園から近いんですか？」

『近くもないけど、本当に山奥だよ』

そうそう、本当に山奥なの。
その分夏は涼しいし冬はめっちゃ寒い。

ｼﾝﾍﾞｴ「Aさんもパパさんとママさんに会えるの
　楽しみだよね」

しんべヱの言葉に、どきっとした。

『うーん、私は家にひとりなんだー。
　だから帰らなくてもいいけど、
　たまには空気の入れ替えしなくちゃね』

ｼﾝﾍﾞｴ「そうなの？……あ！パパ」

ちょうどそこへ、
しんべヱのパパがお迎えにやってきた。

じゃぁまた新学期にね、と挨拶を交わして、
最後に乱太郎ときり丸を見送った。

小松田「これで最後ですね」

門を閉めようとするけれど、
土井先生はその場に立ったままだ。

『土井先生、早く。閉めますよ』

土井「あ、あぁ。ごめんごめん」

どうしたのかな、ぼーっとして。
体調が悪いわけではなさそうだし。

そのまま土井先生は仕事を片付けに、
私と小松田くんは掃除と戸締りを始めた。