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you side


『ちょっと、あんた何してるの』



さっきから忍術学園の塀の上から、
ずーっと学園内を見ている此奴。



土井半助がああだの、こうだの。
もう少し小さい声で言いなさいよ、せめて。



「はっ!あ、お前は!」



『お前って言うな!諸泉尊奈門』



「A、A!」




タソガレドキ忍軍の諸泉尊奈門が
なんでここにいるの?何見てんのよ。




『呼び捨てにしないでよ。
 あと、そこから降りなさい。あ!あと』



諸泉「なんだうるさい!」



『うるさいな。入門票にサインしてください』



尊奈門が塀から落ちたから、とりあえずサインさせた。小松田くんが用事で実家へ帰ってるから、
今日は私が門番をしている。




『で、土井先生がどうしたの?』



諸泉「そうだ!土井半助はどこだ?」




今日こそ私が勝ってやる!と意気込んでいるけど、何?何なの。あ、スカウト?




『土井先生までスカウトしてるの?タソガレドキ忍軍は』



諸泉「スカウトしているのは組頭だ。
  私は絶対認めないがな!」



『ふーん』



諸泉「AA、お前がスカウトされてるのも
  認めない、納得いかない」




そうなのだ。
こう見えて意外と私もスカウトきてたりする。


雑渡昆奈門さんがね、誘ってくれててね。
城付きは嫌だから断っているけれど。




諸泉「とにかく土井半助はどこだ?
  スカウトじゃなくて、倒しにきたんだ!」



『もう少しで授業終わるから、この辺通るよ。
 それまで私と勝負しよう!ね!』




そう言いながら手裏剣を打てば、
尊奈門は苦無でかわした。
そのまま飛びかかってきたので、
私も素早く身を翻し距離をとる。




『……何で土井先生やっつけたいの?』



諸泉「それは!…かくかく!しかじか!」



『あはは、ちょー君に簿っちゃん』



尊奈門「う、うるさい!」



『尊奈門じゃ敵わないよ。
 土井先生めっちゃ強いの知ってるでしょ』




たぶん本気出したらやばいからね、土井先生。
殺されるよ、怒らせたら駄目なタイプだよ。









土井「Aくん!」






苦無のぶつかる音に混じって、土井先生の声がした。

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設定タグ:忍たま , 土井先生 , 土井半助   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:はな | 作成日時:2020年12月14日 12時

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