【忍たま】君が好きだ。と自覚してしまった【土井半助】 (ページ4)

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◇土井side

「というわけなんです」

新学期も頑張りましょう！と、職員会議はお開きになった。私は先生方が出て行かれてから、学園長先生に報告することにした。

「ほう、そんなことが。
　そうじゃな、とりあえず今のところは
　ゆっくりさせてあげなさい。

　目が覚めたら、ワシのところに来るように
　伝えてくれ。土井先生、よろしく頼む。」

「わかりました。それでは失礼します。」

この忍術学園、学園長こと大川平次渦正。
少し驚いた次には、なにか思いついた顔をしていたが…見なかったことにしよう。

◆◇

まだ授業まで時間があったので、自室へ戻ると山田先生がさっそく仕事に取り掛かっていた。山田先生のお耳には入れておこう。

「かくかくしかじかで」

「Aくんが？そりゃ心配だな」

「そうなんです。私も授業があるので、
今は新野先生にお願いしています。」

「うむ、今日の授業は午前で終わりだ。
後でまた様子を見に行ってあげるといい」

そうします、と返事をしたところで授業の時間となったので、山田先生と教室へ向かった。

1年は組の良い子たちに新学期の挨拶をすれば、
毎度の如く学園長先生が教室に現れ、
「忍術はガッツじゃー！」と叫んで窓から消えて行かれた。

はぁ……さっそく先が思いやられる。

今日は予定していた1/3は進んだだろうか……ちょっと泣きたい。

あっという間に授業が終わり、生徒たちは一斉に食堂へと駆け出していくのだった。