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利吉side
私とAは所謂、仕事仲間だ。
父上の職場である忍術学園出身と聞いて親近感も湧いたし、あぁいう奴だから楽なのだ。
嫌いであぁいう態度を取っているわけではない。
なんかこう、妹みたいなかんじだ。
Aは日頃は何か面倒なところもあるが、
仕事はきっちりこなすので信頼している。
仕事がきっちりしているといえば、その可愛い容姿も影響して、いろんな城からスカウトもあるようだ。
辞める時面倒そうだし好きな時に休みたい等という
理由で断っているそう。
Aに自覚はない。
自覚はないが、あいつはわりと人気者なのだ。
◆◇
先ほどAに土井先生が好きなのかと聞いてみた。
目をとんでもなく見開いてこっちを見るものだから
少し怖かったのだが。
『 よくわかりません』
利吉「そんなに意識しているのにか?」
『土井先生は私の事なんて、"生徒"のままなんだよ。
だからあんなに優しいんだよ。
私それを勝手に意識して…好きになっちゃ駄目だか
ら好きにならなぐずぐず……ぐず』
あぁ面倒くさい。
なんて面倒なんだ、A。
ぐずぐず言っているが、もう好きなんだよ、それ。
『でもほんと…なんであんなに避けるんだろ』
どうしてだろうな、と返事しておいたが、
土井先生のことだ。
私には大方、理由がわかっている。
さて、少しきっかけを作ろうか。
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作者名:はな | 作成日時:2020年12月14日 12時