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you side
小松田くんをとっ捕まえて、やっとこさ一段落したので、一緒にお茶を啜っている。
小「いやぁすみませんでした、Aさん」
『いいよいいよ、片付いてよかったね』
いやまぁ大変だったけどいいんだよ。
各教室に配る書類がバラバラになってたり、
棚から資料が雪崩れてたり。
大変だったけどね。大変だったけど。
でも小松田くんの笑顔見てると、
なんか和むからいいや。
小「でもAさん、忍者の仕事と事務員を一緒にする
って大変なんじゃないですか?事務員として籍を
置くって聞いたんですが」
『大丈夫だよ、私そんなに仕事人間じゃないし。
籍だけ置かせてくださいって、なんか嫌でしょ。
ここでできる事はしたいし。』
私はあまり仕事をぎゅうぎゅうに詰める派ではない。疲れちゃうからやだ。
潜入調査とかほんと疲れるんだよ。長いの。
小「ほんとすごいですよね。フリーでバリバリやって
るなんて、憧れちゃいます」
『そっか、小松田くんも忍者目指してるんだよね。
昨日も手裏剣打ちの練習してたでしょ。』
この間めちゃくちゃ打ち込んでるの見かけて、
偉いなぁって思ってたんだ。
すると小松田くんはへらっと笑って、
小「そうなんです。でも、なかなか的に当たらないんですよねぇ。」
『そうなの?よっしゃ!それなら一緒にやろう!』
というわけで小松田くんと一緒に手裏剣打ち込みすることになりました。
とりあえず的目掛けて打ちまくれ!作戦。
『本打ちでやってみよ!
私がやってみるから、真似してみてね』
上から振り下ろして力強く打つと、的の真ん中に命中した。どや。
小「さすがAさんすごいです!よぉし、ぼくも!」
でぇい!!!と、勢いよく小松田くんが打った何枚もの手裏剣は、明後日の方向へ飛んでいき……
と思ったら一気に戻ってきた。
『ぎゃあああああ』
…………痛い。
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作者名:はな | 作成日時:2020年12月14日 12時