酔っ払い注意報 ページ7
.
今日から二日前、宿舎にて__
.
『ジョングク』
これは通常時のA。
『グゥちゃん』
これは俺がかわいくて仕方ない時or自分が俺より優位と笑える勘違いをしている時。
じゃあ
『ぐぅ』
これは?
「…ね、ぐぅ…ぎゅーってして…」
…そういうスイッチが入った時だ。
事は少し前に遡る…
.
「…うわ、酒くさ。」
お風呂から出るとリビングにビールの空き缶がそこらかしこに転がっていた。
「わぁ〜ジョングギィいつのまに分身も出来るようになったの〜?」
「…ホビヒョンが酔っ払ってるだけですよ。なんでこんなに飲むんですか!」
「んぇ〜?Aが飲もうって言ってきたんだよ〜!もう潰れてるけどね〜」
そう言うとホビヒョンは綺麗に後ろへ倒れ込んで寝息を立て始めてしまった。
「…ったく…起きたら体痛くても知りませんからね。」
充満するお酒の臭いに顔を顰めながらも辺りを見回すと、ソファに仰向けでだらんと伸びているAを見つけた。
「A。寝るんだったら部屋で寝ろ。」
頰をペチペチ軽く叩いても「うぅん…」と唸るばかり。
挙げ句の果てには
「…だっこして。」
と、両手を俺に向かって広げてくる。
「…はいはい。」
…まあ酒臭いのは置いといて、酔ったAは中々悪くない。
そんなことを思いながら部屋に行った。
「…ほら、着いたぞ。」
Aを一応優しくベッドに降ろすも、ぼーっとしていて返事がない。
「おやすみ。」
相手にするだけ無駄だと思い、電気を消して部屋を出ようとすると
「…やだぁ…」
服の裾をぐいっと引っ張られる。
「…え、えーと、A?」
あ、やばい。
目がトロンとしてる。
「…行っちゃやだ。…ぐぅ…」
.
「ぐぅ…早くぎゅーして…?」
「…っあーちょっと待って。」
あーやばい。かわいい。かわいい。
自然と緩む口角と闘いながら、Aをぎゅっと抱きしめる。
「へへ〜ぐぅ良いにおーい!」
「…さっき風呂入ってたからな。」
「んーぐぅがいい匂いなの!……ね、触って…?」
控えめに頰を俺の首にすりすりしてくるAに
「…これ覚えてないとか言わせないからな。」
辛うじて残っていた俺の理性は跡形もなく消え去った。
1074人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メイメイ - 読んでいてとてもドキドキしました!新作、楽しみにしてます、、、!! (2019年11月6日 19時) (レス) id: f3243f1c25 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - Yukiさん» いえいえ〜!! (2019年1月4日 21時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 了解です!ありがとうございます!! (2019年1月4日 11時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - Yukiさん» 全然いいですよ!?めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます!!私のボードかメッセージに何か送ってくれますか?そこでお話ししましょ!! (2019年1月3日 20時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 待ちます!!!待ちますとも!!!そして読みます!!!あと、もしよかったらなんですけど、、、占つくの中でのお友達になってもらえませんか?無理でしたら全然ふっちゃってくれてかまいません!!! (2019年1月3日 17時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:メノン | 作成日時:2018年8月19日 9時