30.危機一髪、からの ページ31
飛行術にて。
バ「アーシェングロット！」
『し、死ぬ。』
ラ「愚者の行進！」
ギュギュッ。突如として方向転換する箒。
何とか木への激突を免れた。
『ラギー先輩。ありがとうございます。』
ラ「たまたま通りかかっただけっすから、気にしないで大丈夫っすよ。」
それより。
ラギー先輩は言葉を続ける。
ラ「その体勢、まずくないっすか？」
『へ？』
どってーん。
ギリギリのバランスで浮いていた箒から手が離れる。
直後、思いっきり落下。
さすがにやばいと思ったけど、思ったより痛みはない。
ていうかなんか、おしりの下がふにふにしてるような…。
レ「ってぇ。」
『レオナ先輩！』
私が下敷きにしていたのは、まさかのレオナ先輩。
『重いですよね？ごめんなさい。』
レ「別に重くねーよ。」
ラ「結局来たんすね。ま、ずっと遠くから眺めてるよりはいいんじゃないすか？」
レ「ラギー。」
ラ「あーおっかない。邪魔者は退散するんで、後は好きにやって下さい。」
エ「(名前 )！」
『大丈夫。レオナ先輩が助けてくれたから。』
危機一髪だったよ。
レ「お前、基礎がなってない。バルガスは何を教えてんだ。」
何かのスイッチが入ったのか、急に騙り始めるレオナ先輩。
レ「俺が、お前に箒を教えてやるよ。」
エ「え、いいな。」
レ「お前もだ。」
エ「僕も？」
レ「空から落下して死なれちゃ寝覚めが悪いからな。」
『あ、ありがとうございます。』
レ「あとその、糞みたいな敬語もやめろ。」
『はぁ。』
分かった。
レ「明日の朝、運動場に来い。みっちりしごいてやるよ。」
『あ、ありがとう。』
お腹に座ってた私を軽々抱き上げて、そのまま優しく地面に下ろす。
そして、満足気に日陰へと消えていった。
うん。なんかもう。どういう展開？
エ「(名前 )、すっかりお気に入りだね。」
『え？そうかな。』
レオナ先輩は、私があまりにも箒出来ないから呆れてるだけだと思う。
エ「それより、本当に怪我はないの？」
『うん！痛くない痛くない。』
エ「良かった。無理は、しないで。」
『ありがとう。』
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Yellow‐あんみつ(プロフ) - 少し気になるんですけど、セベクの一人称って「僕」ですよ〜 細かくてすみません (2021年5月9日 21時) (
レス) id: 643076eff9 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 続きが気になる (2021年2月15日 19時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
黒魔術 - あの、気づいたんですけど、ジャミルとジャックって頭文字が一緒なんですけど、 (2021年1月24日 10時) (レス) id: 0adc01732d (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年1月22日 10時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 過保護なキャラが可愛い過ぎますね。まじぎるてぃですね。更新頑張ってください。応援しております！ (2020年8月17日 5時) (レス) id: 67c87e380d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：son_huuri | 作成日時：2020年5月19日 14時
