ちょっと過保護がすぎません？【ツイステ】

19．ご機嫌ななめ ページ20

『起きて！今日学校だよ。』


　フロイドとアズールにぎゅうぎゅうに抱きくすめられて、身動きがとれない。


『ジェイドー。たすけて。』


　一人だけ端っこで優雅に寝ないで。


ジェ「なんですか…？」

『左右から絞められてる。』

ジェ「…。フロイド、アズール。おきなさぃ。」


　めっちゃ眠そうだけど大丈夫？


フ「あ、おはよ〜。」

ア「…。」

『狭かった。』


　こんな小さいベッドに四人で寝て狭くないわけがない。


ジェ「もう寝ていいですか？」

『遅刻してもいいならどうぞ。』


　むすっとした顔で着替え始めるジェイド。


ジェ「何で陸の人間は洋服なんて着るんでしょう。」

フ「何言ってんの？」

ジェ「時間の無駄だと思いませんか？」

『人間は肌が弱いから、身体を守るためじゃない？』

ジェ「こんな薄い布、一枚や二枚羽織ったって意味なくないですか？」


　そこに疑問を持っても仕方なくない？


ジェ「あぁ、身体が重い…。おのれ重力っ。」


　重力に切れてる人初めてみた。


ア「そんなに疲れたのなら、今日は授業を休んだらいかがです？」

ジェ「今日の放課後、山にきのこを採りにいくんです。授業を休めるわけないでしょう。」


　なんで逆切れしてるの？


『じゃあ頑張るしかないよ。はい、しゃきっとする。』

フ「俺が担いであげよっか？」

ジェ「…遠慮しときます。」


　四人で寮をでる。


『あ！ジャック。』

ハ「はよ。」

エ「ごめん。待った？」

『私は今来たばっかりだよ。』

エ「そろそろ副寮長が来るから、はやく行った方がいいかも。」

『うん。急ごう。』


　あの人に朝から絡まれるのは精神的に辛い。


ジェ「ちょっと待ってください。」

『はい？』

ジェ「僕を置いて行かないで。」


　わー。めんどくさいモード入っちゃった。


『うん。じゃあ一緒に行こ？』

ジェ「二人がいいです。」

『分かったから、とりあえず早くここから。』

ル「白雪姫！」


　やばい。めんどくさい人来た。

　え？待って。走ってきてる？

　いや怖い怖い怖い。


『ごめん皆。』


　私はありったけの力を振り絞って走る。


ル「逃げないで！私はキミと話がしたいだけなんだ。」


　ちらっと後ろを向くと、猛烈な速さで私を追いかけるルークさんがいた。


『あぁぁむりたすけて。』


　あ、あれは！


『れおな先輩！』

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