_第52話_ ページ2
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私が精孔を開いてからの修業は、凝の強化ではなく、纏、絶、練、発の四大行を習得することだった。
纏は以前意識が朦朧とした中一瞬できただけなので、少し手こずってしまったが、すぐに身に着けることができた。
ただ出来ればいいというものでもないらしく、寝ている間でも無意識にでも纏ができるようにしろと言われた。
絶は苦手なようで、時間は掛かったが何とか身に着けることができた。
これも同じく、絶をした状態でも寝れるようにしろと言われた。なんでも、疲労回復に役立つらしい。
逆に練は得意で、絶より先に修得した。
凝はこの応用らしい。まだ練の持続時間は短いため、修得したとは言っても、クロロの合格点には程遠い。
「ねぇクロロ! クロロの練も見たい!」
「俺か? ……まぁいいだろう」
自分の練がどの程度のものなのか知りたくてお願いすると、クロロはその場で練をした。
クロロの周囲からオーラが勢いよく立ち上る。
私はその勢いで尻餅をついてしまった。
すごい……。
わたしなんかと比べ物にならない。
クロロが10だとして、わたしは1にも達してない気がする。
唖然としていると、クロロは練を辞めて言う。
「そんなに驚くな。まだ1/4程度の力だ」
「え”っ!?」
「Aは体が貧弱だろう。そのせいだ。鍛えればオーラも強くなる」
そう言って私の頭を一撫ですると、近くに落ちている葉っぱを拾った。
「あまり早く先に進めるのはよくないが、とりあえず水見式までやるか」
「水見式?」
「念系統の話はしただろう? それを調べる」
「やる! 調べる!」
確かクロロは特質系だっけ。わたしは何だろう!
6つの系統に分かれていると説明されたことを思い出しながら、お家に帰り、水を入れたグラスに葉っぱを乗せる。
「水見式かい?」
「マチ!」
クロロから説明を受けようとすると、そこにマチがやってきた。
私の怪我を治してからマチは、2日程外に出たが、すぐに帰ってきた。
「マチは系統なにー?」
「変化系」
「ん〜っ! お? なになに、ついに水見式か?」
「シャルナーク! ひきこもりはもういいの?」
「ひきこもりって……。一段落したからね」
廊下のほうから伸びをしながらやってきたシャルナークも、私が水見式をやるのを見守るために近づいてきた。
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伊波トウナ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです!続き楽しみにしてます! (7月8日 21時) (レス) @page4 id: ce08f5279c (このIDを非表示/違反報告)
あんころ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです!休載×休載の夢なので、気長に待ちます!過保護な団長かわいい、、、 (2022年8月12日 0時) (レス) id: 9e178210e2 (このIDを非表示/違反報告)
かきんときん - 最高の話に出会ってしまった…!!長編覚悟??むしろウェルカムです!! (2021年6月12日 17時) (レス) id: 53524f642c (このIDを非表示/違反報告)
なめなめきゃんでぃ(プロフ) - 話どタイプすぎます!!!更新待ってます! (2021年4月14日 1時) (レス) id: ed253bb936 (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - 久しぶりに占ツク開いて色んなもの読み漁ってる中でやっと出逢えた、、、!って感じがしました、!!!続き楽しみにしてます! (2020年12月15日 22時) (レス) id: 6b14e12bb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジユウジン | 作成日時:2020年11月23日 22時