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お話《黒の時代-別れとその先》 ページ48

太宰「織田作ッ!!」


声を荒げて無我夢中で彼に駆け寄る
手には赤い血がついた

馬鹿だ、君は本当に...


太宰「私もAも置いてくのかい?」

織田「すまん...な、

此れを彼奴に渡してくれ」

太宰「手紙......解った、受け取ったよ」



織田の消えそうな声に震える
太宰は言った

太宰「私はどうすればいい」


織田「人を救う側になれ」

太宰「ッ!?」


織田「少しでも良い人間になれ、

善も悪もお前には大差無いだろう




その方が幾分か素敵だ_______」




なぜ解る?私がたどり着けなかった答えを
なぜ君が_

織田は笑った
解るさ、誰よりもと綴って



織田「俺はお前の友達だからな」




夕日が差し込む

光に照らされて、青年は旅立った



太宰「解った...そうしよう」



闇を見続けていた太宰は
光を見つめた


このあと行く場所など決まっている

少女を迎えに


──────────────────


終わった。
全部が、

何故貴方がいるの

ねぇ


『おと...さ、ま』


父「やっと見つけたよ...私の女神

戻っておいで─────



皇へ」



あぁ、何をしたって無駄なんだ。

やっと気づいたのに、気づけたのに。



私は

もう、逃げられない


こんな私に
生きる理由なんて






『無かったんだ』


───────

あれから一年の時が過ぎた


毎日出てくる食事を食べて、
飛び抜けている教育を受けて、
パーティーがあれば人形みたいに飾られ、


王家:皇Aとして操り人形のように生きていた


今日はパーティー当日

沢山の宝石と花で飾られたドレスは全て父が用意したもの


唯、何時もと違うのは



この家が燃やされていることだろう。


こんなことになっても動じなくなってしまった


客の叫び声が聞こえる
目の前で人が殺されていく



『...何か』


独りの青年が見つめてくる
私を見て何か言いたげだ



「貴方、もしかして...」



そう言うと彼は口角を上げて


一言。





「貴方をその罰から救ってあげましょう


























私が貴方に感情を与えます」

第一章完結→←お話《黒の時代#27》


今日の文豪!

夏目漱石


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青海凪 ルナ(プロフ) - sonataさん» 無理はなさらず!楽しんで書いてくださいねー! (2018年12月8日 16時) (レス) id: cb32393a88 (このIDを非表示/違反報告)
sonata - ありがとうございます!学校とか部活とかやりながらですが、早めに更新できるようにしたいです!! (2018年12月8日 14時) (レス) id: a634f358f4 (このIDを非表示/違反報告)
青海凪 ルナ(プロフ) - 好きですこういう伏線張りまくりの話。展開はどうなるのか予測しながら読むのにぴったりの作品でした。更新楽しみにしています! (2018年12月8日 13時) (レス) id: cb32393a88 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sonata | 作成日時:2018年12月2日 21時

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