何者かは彼だけが知る40 ページ42
どうやって入ったのかとグルさんをみると手にはマスターキーを持っている。北海道知事の権限を使ったのだろうか。
グルさんと会釈した後電話で「グルさん後ろにいたんですけど会話しますか？」と電話相手の奈良さんに引き攣った笑みで聞いてみた。
『おう、変わってや』
「...トントンさんがグルさんと話したいらしいんですけど」
「おう、いいぞ」
グルさんは俺のスマホを取って会話を始める。しばらくみていると、グルさんが電話を切ってスマホを返してきた。「何話したんですか？」と聞くと「お前は午前中に帰っておけ」と一言だけ言われた。答えになってない。
「？分かりました」
「お前敵同士なのに普通に楽しんでるよな北海道...」
「仲良くしてもらってるので私情は挟まないつもりで来たから...」
「戦争に興味は無いのか？」
「うーん...平和が続くのが一番なので興味ないですかね」
そういうと彼は興味がなくなったかの様に外に出て行った。パタンと扉が閉まり俺は「朝早くに無断で帰ろう」と決断して寝る事にした。
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昨日に引き続き二連続で詰んでいる。
朝から冷や汗が止まらないが再度ドアスコープを覗く。変わらずグルさんがスーツで立っていた。
スマホを取り出して「外で立ってらっしゃいますけど何してるんです？」とチャットを送る。
と、そのチャットを見たらしいグルさんはめちゃくちゃドアをノックし始めた。
「ちょっと、分かりましたから！朝から騒音ですよ！」と慌ててドアを開けると開口一番「お前無断で帰ろうとしただろ」とグルさんに怒られる。しょげているとため息をつかれ、「朝ご飯を食べに行こう」と俺を引っ張って何処かへ歩いていく。
「...毒盛られたり？それか幽閉ルート...」
「流石にそれはない」
呆れられて着いたのはホテルのお食事処だ。朝からバイキング形式らしく席に着くよう言われて待っているとグルさんは2人分の食事をよそってきた。食べてみたが普通に美味しかった。北の異端者を警戒していたがどうもそこら辺の常識というものはあるようだった。
食べ終わって部屋に帰るとすぐグルさんが「帰る支度するんだぞ」と俺に言ってきた。慌てて荷物を持って来ると「こっちだ」とホテルの外のリムジンに乗せられた。
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わらび餅(プロフ) - コメント失礼します。いつも、主人公の行動力の高さを尊敬し、メンバーとの絡みは楽しく読ませていただいています！何者かは彼だけが知る41で多分、誤字だと思われる文がありました。下から、空白を合わせて17行目の文の機械が機会になっていました。長文失礼しました。 (2021年3月1日 15時) (
レス) id: 388ad0ca6a (このIDを非表示/違反報告)
都築(プロフ) - 失礼します。更新再開めっちゃ嬉しいです!!応援してます。体調には気をつけて頑張ってください。 (2021年1月18日 21時) (レス) id: e5f03274fe (このIDを非表示/違反報告)
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