彼は戦争屋ではない16 ページ18
「何で俺が全員のスイーツ代払ってるんや...」
「後で立て替えとくめう」
会計を済ませオスマンと二人で外に出るとグルッペンと福岡さんは話しながら俺らを待っていた。
俺らが出てきたのを確認したグルッペンは「そう言う事だからまた連絡するわ」と福岡さんに笑顔で手を振り、俺ら二人には不敵な笑みを見せて「じゃあな」と去っていった。
その後ろ姿が見えなくなった事を確認したオスマンはすぐさま「連絡するわってどう言う事！？」と福岡さんに詰め寄った。
「あぁ、グルさんに北海道でスイーツ巡りする約束したのでその日時を連絡するって言ってました」
「マジか」
そこまでグルッペンは彼を気に入ったのか。だが去り際の不敵な笑みから何か企んでそうだ。俺と同じ考えをしたのか難しい顔になったオスマン。ガシリと福岡さんの肩を掴んで
「俺は！？」
「は？」
「何で俺を入れてくれんの！？」
「えっ、そこ！？」
難しい顔は仲間外れにされた理由を考えていたらしい。「知事ってバレてるからじゃないんですか？」と福岡さんがもっともな返答をするとしょんぼりと
「そうだった...県庁戻って仕事片付けるめう...」と手を振って帰っていった。
俺と福岡さんは顔を見合わせる。
「オスマン帰ったけど福岡さんどうします？」
「俺らも帰りますか」
その言葉に頷いた俺は車を手配して空港へ向かった。
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「グルッペン...もとい北海道知事はどうやった？」
帰りの車、ふと奈良さんは俺の顔を不安そうに覗き込みながら聞いてきた。
「そうですね...面白い方でしたね。でも...」
「でも？」
「今はまだ仲良くさせて頂いてますけど、確実に戦争の話は馬が合いませんね。あぁいう他の県を見下してるのは気に食わないですね」
「いや福岡さんも相当な」
「え？」
嫌な予感がしたので奈良さんの喋りの途中で俺はにっこりと彼の方を向く。すると彼は残りの言葉を飲み込んだ。
「どちらにせよ北海道とは今後衝突するでしょうね。今はお互い県が離れているので仲良くしますが...もし戦争になれば俺は彼に銃口を向けるでしょう」
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わらび餅(プロフ) - コメント失礼します。いつも、主人公の行動力の高さを尊敬し、メンバーとの絡みは楽しく読ませていただいています！何者かは彼だけが知る41で多分、誤字だと思われる文がありました。下から、空白を合わせて17行目の文の機械が機会になっていました。長文失礼しました。 (2021年3月1日 15時) (
レス) id: 388ad0ca6a (このIDを非表示/違反報告)
都築(プロフ) - 失礼します。更新再開めっちゃ嬉しいです!!応援してます。体調には気をつけて頑張ってください。 (2021年1月18日 21時) (レス) id: e5f03274fe (このIDを非表示/違反報告)
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