北の異端者15 ページ17
俺は無言でコーヒーゼリーを口に入れつつその異様な光景をただ呆然と見つめる。
俺を除いた3人が女子のようにはしゃぎつつケーキの食べ比べをしているからだ。先程の険悪なムードはどこえやら、幻覚と疑いたくなる。一応皆知事なのだが...
「ケーキのスポンジふわっふわめう...」
「そのふわふわスポンジ、シフォンケーキだと凄まじい威力ですよ...口に入れたらもう無いですもん...」
「このスポンジケーキだけで日本統一目指せるんじゃね？」
「「分かる」」
「いや分からん分からん」
反射的にツッコミを入れるがお構いなしにスイーツの話は続く。話を聞くのを諦めた俺は目の前のコーヒーゼリーが大量に積まれたパフェを片付ける事にする。
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「...」
ズズッ、とコーヒーを啜りながら目の前の明らかに仲良くなった福岡さんとグルッペンを見る。
福岡さんもなかなかの甘党だったようで現在普通にスイーツ話に花を咲かせている。
「どれも美味しかっためう！」
「今度来たら他のケーキも試したいですね...グルさんも相当な甘党ですね、どのケーキが一番好きでした？」
「個人的にはAのシフォンケーキが優勝だな！」
いや名前で呼びあってるし...意気投合したようだがグルッペンは福岡さんが知事だと知らない。バレてもこんな平和な関係が続くといいが...
「トントンさん、コーヒーパフェどうでした？」
ふいに福岡さんがこちらに話を振った。
俺は「コーヒーだけで良かったのにパフェにされたので頑張って片付けたんですけどね」と軽く彼を睨む。
そのやりとりで思い出したかのようにグルッペンが福岡さんを見る。
「そういえばテーマパークでトントンがお前の頭叩いたよな？初日でそんなに仲良くなれるものなのか？」
朗らかに聞いているがまだ怪しんでいたようだ。オスマンとハラハラしながら福岡さんを見る。
「な...トントンさんとオスマンさんが元々知り合いだからオスマンさんが仲を取り持ってくれたのですぐ仲良くできましたよ。...まぁ頭叩かれた事は驚いたんですけど」
再び「奈良さん」呼びをしそうになりつつもちゃんと返答する。グルッペンは「そうか...」とどこか俺とオスマンを不思議そうに見た後再びスイーツ話に戻った。
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わらび餅(プロフ) - コメント失礼します。いつも、主人公の行動力の高さを尊敬し、メンバーとの絡みは楽しく読ませていただいています！何者かは彼だけが知る41で多分、誤字だと思われる文がありました。下から、空白を合わせて17行目の文の機械が機会になっていました。長文失礼しました。 (2021年3月1日 15時) (
レス) id: 388ad0ca6a (このIDを非表示/違反報告)
都築(プロフ) - 失礼します。更新再開めっちゃ嬉しいです!!応援してます。体調には気をつけて頑張ってください。 (2021年1月18日 21時) (レス) id: e5f03274fe (このIDを非表示/違反報告)
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