東京卍リベンジャーズ二人の愛は茨の道【佐野万次郎】肆 (ページ44)

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第192話今夜、君を連れ出そうページ44

龍宮寺「───A、コレ着てろ」

ヒナちゃんに体を支えてもらいながら病院の外へ出ると、既に外にいたドラケンに、上着を投げ渡された。「マイキーに、Aに渡しとけって頼まれた」と言葉を続けるドラケンに「ありがとう」とお礼を言って、上着を羽織る。それからすぐ、マイキーのバブの排気音が聞こえてきて、ドラケンもバイクを取りに行った。ドラケンと入れ替わるように到着したマイキーは「ケンチンは？」と辺りを見渡した。

『バブの排気音が聞こえたから、バイク取りに行ったよ』

万次郎「そっか」

バイクから降りたマイキーは、私の体を支えてくれているヒナちゃんに「ありがとな、ヒナちゃん」とお礼を言って、私の事を抱きかかえて、バイクのケツに座らせてくれた。

万次郎「寒くねぇ？」

『うん』

万次郎「手袋、オレのだから少しデケェかもしんねーけど、一応しとけ」

『うん、ありがとう』

万次郎「メット被せるけど、痛かったら言えよ」

『うん。てか、ヘルメットぐらい自分で被れるよ』

万次郎「いいから。オマエはジッとしてろ」

いつも以上に至れり尽くせりなマイキーに苦笑いを浮かべざるを得なかった。
東卍のみんなが今のマイキーを見たら、マイキーがお世話してるってびっくりするんだろうなぁ……。
そんなことを頭の中で考えていたら、バイクを取りに行っていたドラケンも戻ってきた。

龍宮寺「マイキー、行けるか？」

万次郎「あぁ……A、しっかり掴まってろよ。しんどかったら、すぐ言え。無理だけはするな」

『うん…わかった』

龍宮寺「ヒナちゃんはオレの後ろに」

日向「は、はい…！」

万次郎「…行くぞ」

龍宮寺「おう」