東京卍リベンジャーズ 二人の愛は茨の道【佐野万次郎】肆

第176話 ぱちぱち弾けるラムネ ページ28

「「ハハハハハハハ！！！」」

『…………』

学校で起きたことをファミレスに来てくれたマイキーたちに話せば、マイキーとドラケンが大笑いし始めて、私は頬杖をついて、不貞腐れる。

三ツ谷「オマエら、笑いすぎ。Aがかわいそうだろ」

『兄さん…！』

三ツ谷「誰が兄さんだ」

龍宮寺「いや、これは笑うだろ！深刻な顔で何を言うかと思ったら、学校で築き上げたイメージが崩壊するかもって！」

万次郎「何かあったのかと思って心配して損した！」

いまだに笑い続けるマイキーとドラケンに「ひどい！こっちは真剣に悩んでるのに！」と言って、「ほんとありえない」とテーブルに頭を打ちつければ、「こらこら」とマイキーに止められた。

万次郎「そんなことしたら頭痛ぇだろ？」

『だって……』

ムッとした顔をする私の前髪をかきあげて「ほら。赤くなってる」というマイキーに、私はギュッと抱きつく。

三ツ谷「A、もうこれを機に地味な女演じるのやめたら？」

龍宮寺「つーか、元々演じきれてねぇよ」

万次郎「確かに、このメガネだけじゃ無理があるよなぁ」

マイキーは、私がかけているメガネを取って、「どう？似合う？」とメガネをかけた。私はその質問に答えず、無言で携帯のカメラを起動して、メガネをかけたマイキーを写真に収める。

『はぁ……どうしたら、地味になれるんだろ』

三ツ谷「つーか、なんでそんな“地味”にこだわんの？A、成績いいんだし、普通に過ごしてても問題ねーだろ？」

『生徒指導の先生に目つけられたくないから。目付けられたら、休んだらサボり疑われるし、マイキーとの時間が減っちゃう』

龍宮寺「くだらねぇ理由だな」

万次郎「なんで？可愛いじゃん」

龍宮寺「オマエからしたらな」

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