第170話 キミはどこまでも優しい黄色 ページ22
冬休みも残りわずか──自室で課題の復習を行っていたら、「美玖琉ー。千冬君が遊びに来たわよ」とお母さんが部屋にやってきた。
『千冬が？』
珍しいなぁと思いながら、私は参考書を片付けて玄関に向かう。
パーカーのポケットに手を突っ込んで玄関に立つ千冬に「よっ、千冬」と声をかければ、千冬は背筋を正して「こんにちは、Aさん！」と私に頭を下げた。
『どーしたの？急に』
松野「すみません。どうしてもAさんにお話したいことがあって」
『……告白？』
松野「ち、違いますよ！！冗談でも、マイキー君に殺されるんでやめてください！！」
慌てて訂正する千冬にケラケラ笑って、「立ち話もなんだし、あがって」と言えば、千冬は「え、いいんスか？」と目を丸くさせた。
『え……逆になんでダメなの？』
松野「いや…その……」
『もしかして……マイキーに気遣ってる？』
松野「……マイキー君…嫌じゃないかなと思って」
マイキーのことだから、東卍のメンバーならなんとも思わない気がするけどなぁ……圭介とか普通に入ってたし……まぁでも……気にしないでと部屋に通したところで、千冬は気が気じゃないだろう。
『よし。じゃあ、私の部屋はやめて居間で話そう。それなら、大丈夫でしょ？』
松野「すみません……」
『千冬が謝ることじゃないよ。むしろ気遣わせてゴメンね。居間はこのまま廊下進んで、突き当たり右に曲がった広い部屋ね。私、飲み物用意してくるから先行ってて』
松野「はい。お邪魔します」
第171話 僕らのやわらかい境界線→←第169話 交わした契りに、何度も祈る永遠
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れ(プロフ) - だいすきです (2021年8月17日 0時) (
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ハイジ - 泣いちゃいました。 (2021年8月14日 21時) (レス) id: 9aaf42bc91 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - スズさん» お恥ずかしい話、私も泣きそうになりながら書いてました…感動していただけてとても嬉しいです！ (2021年8月14日 3時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 沙希さん» ありがとうございます！！ (2021年8月14日 3時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
スズ(プロフ) - やばいです、187.188話感動して泣きました（ ; ; ） (2021年8月10日 7時) (レス) id: 50e31b744f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2021年7月17日 14時
