第167話 つたなくされどしなやかに ページ19
Aがマイキーのせいで着付けに手こずっている間、Aの母ちゃんに着物を着付けてもらう。慣れているからなのか、手際のいいAの母ちゃんのおかげで、着付けがあっという間に終わった。
「堅君は背が高いから着物が似合うわねぇ」
龍宮寺「ありがとうございます」
エマ「あ、ドラケン来てるじゃん」
龍宮寺「おう、エマ」
着付けを終えたエマが着たタイミングで、マイキーの着付けも終わり、Aの「おわったー！」という声が部屋に響き渡った。
龍宮寺「お疲れ、A」
『ありがと。あ、エマちゃんかわいい！写真撮ろ！』
エマ「うん！撮ろ！」
楽しそうにエマと写真を撮るAを横目に、マイキーに「どうよ。嫁の着物姿」と言えば、「可愛いに決まってんじゃん。脱がすのがもったいない」と、マイキーは真顔で言った。
龍宮寺「姫始めする気満々だな」
万次郎「Aの体調次第だけどね。アイツ、昨日から本調子じゃないんだってさ。Aの母ちゃんが教えてくれた」
龍宮寺「あー……A、そういうこと隠すもんな」
万次郎「うん。すぐ無理するから、ちゃんと見ててやんねーと」
龍宮寺「……そうだな」
エマと写真を撮り終えて満足そうなAは、オレたちの方を振り返って「そろそろ行く？」と小首を傾げた。
万次郎「うん、行こっか」
エマ「じゃあ、Aママ行ってくるねー！」
『いってきます』
「はぁい。いってらっしゃい。気をつけてね」
龍宮寺「また後日改めて挨拶に来ます」
「いつでも遊びに来てちょうだい。万次郎君、美玖琉のことよろしくね」
万次郎「はい」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2293人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れ(プロフ) - だいすきです (2021年8月17日 0時) (
レス) id: 4a740cc430 (このIDを非表示/違反報告)
ハイジ - 泣いちゃいました。 (2021年8月14日 21時) (レス) id: 9aaf42bc91 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - スズさん» お恥ずかしい話、私も泣きそうになりながら書いてました…感動していただけてとても嬉しいです！ (2021年8月14日 3時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 沙希さん» ありがとうございます！！ (2021年8月14日 3時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
スズ(プロフ) - やばいです、187.188話感動して泣きました（ ; ; ） (2021年8月10日 7時) (レス) id: 50e31b744f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セシル
| 作成日時：2021年7月17日 14時
