過保護の塊−4 ページ10
『ありがとう…』
五条「どういたしまして。寒くない?」
『うん…………ねぇ』
五条「ん?」
『悟が学生の頃……硝子さんにもこういうことしてあげたの…?』
五条「…………」
『…………』
悟から全く反応がなくて、私はまたなんてことを口にしてしまったんだとひどく後悔した。
勝手に想像して……勝手に嫉妬して……私はなんて面倒くさい女なんだ……今に始まったことじゃないけど。
悟からもらったペットボトルをギュッと握りしめて、「ごめん…今の忘れて」って言おうとしたら、悟は「あのさ」と私の頭に手を乗せた。
五条「僕がそんな世話焼きな人間に見える?」
『……見える見えないやなくて……現に今、世話焼いてくれてるやん』
五条「そりゃあ、Aだから」
さも当然のように言う悟に、私はこれでもかってくらい目を見開く。「バカなこと考えるなよ」と私の頭をコツく悟に「悠仁と恵、野薔薇はすごく心配してくれた……」と告げれば、「同期に恵まれてんね」と笑った。
五条「同期は大切にしなよ」
『……うん……』
五条「眠い?」
『……うん……ねぇ…』
五条「何?」
『ギュッてしてほしい。そしたら、ぐっすり寝れる気がする』
五条「嫌だよ。僕、まだやる事あるし、忙しいから」
『少しくらいええやん……一緒に居ってよ』
五条「Aが眠るまでの間だけね。ほら、早く寝な。起きたら、具合も良くなってると思うから」
『うん……おやすみ…悟』
五条「おやすみ、A」
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セイラ - すみません、こちらの方から失礼します。 東京リベンジャーズの、二人の愛は茨の道の方のパスワード教えていただいてもよろしいですか?! (2022年3月3日 23時) (レス) id: 776270c83e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セシル | 作成日時:2022年2月24日 20時