呪術廻戦 そこにはあの日見たきれいなものだけを残してきた【五条悟】

デートします−2 ページ24

──11:00 東京駅 東海道，山陽新幹線中央のりかえ口───

三輪「…………」

つ……ついに……ついにやってきました東京！！今日は、待ちに待ったAちゃんとのデートです！！Aちゃんとお会いするということもあり、気合い入れてオシャレしてきたつもりなんですけど……東京の人、オシャレな人多すぎません？自分の格好が変じゃかいか、不安で仕方ありません。
コンパクトミラーで前髪を整えていると、「霞さーん」と私の名前を呼ぶ可愛らしい声が聞こえてきた。Aちゃんだ！と声のした方へ顔を向けると、白シャツに黒のノースリーブワンピースを完璧に着こなしたAちゃんが、満面の笑みで手を振りながら、こちらへ駆け寄ってきた。
ちょっ……可愛すぎません…！？可愛い子は何着ても可愛いって言いますけど、こんなにワンピースが似合う子初めて見ましたよ！

『ごめん、お待たせ』

三輪「い、いえ！私も着いたばかりなので！」

『よかった。じゃあ、行こっか』

笑顔を浮かべるAちゃんの可愛さに失神しそうです、私……こんな可愛い子と今日一日ずっと二人っきりとか……心臓もつんでしょうか……がんばれ、私の心臓！
そんなことを考えながら、ふとAちゃんの服装に目を向ければ、ワンピースにプラダのマークが付いていて、私は思わず目を見開く。
え！？プ、プラダ！？て、てか…バッグもよく見たらコレ、サンローランじゃないですか！！ローファーにもプラダのマークついてるし…………もしかして、五条悟からのプレゼント…！？あ…でもそういえば、Aちゃんは呪術師の名家“躑躅森家”のご令嬢…………本来なら、私みたいな人間が関われる子じゃないんだった……。

三輪「……Aちゃん」

『ん？』

三輪「今日は私と遊んでくれて……ありがとうございます！」

『何言うてんの？まだ会ったばっかやん。今日はとことん楽しもうな、霞さん』

三輪「は……はい！！」

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