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第223話 滲み出ていくシグナルはブルー ページ25

羽宮「あぶねー……大丈夫か?A」

『う…うん……ありがとう……っ!』

体勢を整えて右足を地面につけた瞬間、足首に痛みが走って、思わず顔が歪む。「足、捻ったか?」と心配そうにしゃがむ一虎に「大丈夫。平気だから」と早口で言って、私は再び階段を下りる。そんな私の腕を一虎が「待てって!」と言って掴んだ。

『は…離して……』

羽宮「そんなに急いで帰る事ねーだろ?せっかくなんだし、みんなにも会ってけよ」

『無理……会えない……』

羽宮「なんでだよ。みんな、オマエに会えたら喜ぶって」

『無理なものは無理なの…!!誰とも接触しないのが約束なの…!!』

羽宮「は?約束?」

『一虎に会っちゃった時点で……私はもう約束破ってる……これ以上ここに居たら……殺される』

羽宮「A……オマエ…さっきから何言ってんだよ……」

『私は……もう…みんなと住む世界が違うの……みんなとは会えない……』

羽宮「A……」

一虎の手が緩んだタイミングで一虎の手を離して、「じゃあね…一虎……私と会った事、誰にも言っちゃダメだよ」と言って、私は階段を駆け下りる。
車が停めてある場所まで走って戻ると、車にもたれて空を仰ぐ三途の姿が目に入った。三途は私が戻ってきた事に気がつくと、「Aさん、おかえりない」と笑顔を浮かべた。乱れた息を整えながら、三途の元へ行こうとしたら、捻った右足首がズキズキと痛み出して、私は思わずその場に蹲る。

三途「Aさん…!?」

慌てて私に駆け寄る三途は、私の目の前にしゃがんで、「失礼します」と私が履いているパンプスを脱がせた。

三途「だいぶ腫れてますね……氷を今すぐ用意させます」

運転席の部下に指示を出した三途は私の元へ戻ってきて、私を横抱きにして、車まで運んでくれた。

『……三途』

三途「はい」

『少し疲れた……寝ていい…?』

三途「もちろん。ゆっくりお休みください」

『ありがとう…』

第224話 果てにある最愛→←第222話 数奇な巡り合わせ



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瑠李(プロフ) - いつも楽しみにみています(*^^*)応援してます。頑張ってください。 (2021年12月14日 2時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
名無し28468号(プロフ) - いつも楽しみに見てます!!今後がとても気になりました (2021年11月19日 19時) (レス) id: 6546ee49f0 (このIDを非表示/違反報告)
まいこりん(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!! (2021年11月9日 18時) (レス) @page41 id: 580e720842 (このIDを非表示/違反報告)
名無し28468号(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!!!! (2021年10月4日 6時) (レス) id: 6546ee49f0 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - ぱむむさん» ありがとうございます!私も個人的に梵天のマイキーのメンヘラヤンデレ感がすごく好きで絶対話に入れたいと思ってました(笑) (2021年9月10日 18時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セシル | 作成日時:2021年8月31日 11時

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