FILE.117 消去という終焉 ページ18
ベルモット「悪かったわね……貴方を疑ったりして」
安室「いえ、所詮は終わった事ですから……この食事はお詫びのつもりですか？」
少し小馬鹿にしたように言えば、ベルモットはワインを片手に「そういう事にしておこうかしら」と笑った。
食事を進める中、俺の頭の中はAの事でいっぱいだった。治ったとはいえ、病み上がり……一人にしておくのは些か心配だ。
ベルモット「あら、お口に合わなかった？」
安室「いえ、そんなことありませんよ…」
ベルモット「そう…あまり食事を楽しんでいるように見えなかったから…」
安室「それは失礼…少し、考え事をしていたもので……」
そう言えば、ベルモットは口角を上げて「Aのこと？」と頬杖をついた。その質問に「まだ病み上がりですから」と答えれば、「“貴方も”心配性ね」と呆れたように笑った。
そこへ、ウェイターがデザートを持ってやってきた。コアントローで仕上げるウェイターを見て、ベルモットが口を開く。
ベルモット「フランベ……洋酒のアルコールを炎でとばし、素材の香り付けをする調理方法…痕跡は残さず…しかし、関わったもの全てに芳醇な酒の香りをまとわせる…」
安室「皮肉ですか？まるで…我々のようだと…」
炎に包まれて調理されるリンゴを思わず睨まつけてしまうと、「どうしたの？怖い顔して」とベルモットが俺に視線を向けた。
ベルモット「Aが心配？」
安室「ええ、まあ……」
ベルモット「あの子は色々と脆い部分があるから、しっかり支えてあげてちょうだいね」
安室「もちろんですよ」
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ラブリー - タイトルに惹かれたので見に来たら最初からページがなくてみれないです🥲 (12月2日 17時) (
レス) id: 0fb8342324 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄くいいです!!安室かっこいいです！ジンも好きなので色々と複雑ですね…。ゼロの日常も混ざっていて凄く最高でした！続き楽しみにしています！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: 7c779db0ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2019年2月21日 8時
