第39話 最高の悪循環 ページ40
『──……ねぇ、おじさま』
ルパン「どうした？」
『いつの間に、ネックレスを盗んだの？』
ルパン「お前がパーティー会場を出てって、すぐマイルの付き人に変装して、こっそりマイルがつけるネックレスと偽物をすり替えたのさ。部屋で、他にめぼしい宝石がないか物色してたら、お前が運ばれてくるんだもんな。おじさん、ほんとびっくりしちゃったよ」
『ふーん……私もまさか、既におじさまが潜り込んでるなんて思わなかった』
ルパン「俺様は天下の大泥棒だかんな……って、そんなことより、Aちゃん」
『ん？なーに？』
ルパン「あんなこと、二度としちゃダメだかんな」
『あら、何のこと？』
ルパン「とぼけんじゃないよ、まったく。俺が言いたいこと、分かってんだろ？」
『株に手を出したこと？それとも……マイルを挑発したこと？』
ニコニコと笑いながら首を傾げるA。チキショー、そんな可愛い顔されたら怒る気もなくなっちまうだろうが……。
ルパン「はぁ……だいたい、俺がいなかったらどうなってたか分かんねぇんだぞ。もっと危機感を持ちなさいっての」
『だってー、あのおばさん……私のことを小娘って、言うんだもん。それに、私は事実を教えてあげただけだもん』
ぶすっとふてくされるAに、何度目か分からないため息が出る。こういうところは、年相応なんだがなぁ。
ルパン「なぁにが“もん”だよ。次元にこの話してみろ、おじさんなんかよりもっーと怒られるぞ」
『あはは……優しいおじさまは、次元に告げ口なんかしたりしないでしょ？』
ケラケラと楽しそうに笑うAは反省どころか、この状況を楽しんでいる。そんなAを横目に、盗んだネックレスを眺める。まあ、獲物がゲットできたんだから、今回のとこは大目に見てやるか……。
『！……何か来る』
ルパン「！この音はバイク……追手か？」
バイクの音は、だんだんとこちらに近づいてきた。
「ルパーン！！」
ルパン「不二子！？」
バイクに乗ってこちらに近づいてきたのは、不二子だった。
やっぱり、不二子もこの別荘に来てたのか……そんなことを考えていると、不二子はバイクのスピードを緩めず、俺達の横をすり抜けていった。
不二子「これ、いただいてくわねぇ！」
そう言った不二子の手には、俺が盗み出したネックレスが握られていた。
『ありゃりゃ……さすが、不二子ちゃん。手癖の悪いことで』
ルパン「そりゃないぜ、不二子ぉ」
第40話 カーテンが微笑む午後三時→←第38話 低すぎるアッパーリミット
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セシル(プロフ) - ロイドさん» お返事がたいへん遅くなり申し訳ありません！一応１０代後半で２０代には到達していないくらいです！ (2016年8月21日 2時) (
レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
ロイド - 夢主ちゃんは何歳何ですか？ (2016年1月28日 17時) (携帯から) (レス) id: c0288a584d (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 零羅さん» 貴重なご意見までありがとうございます！今の話のシリーズが終わりましたら、微力ながら零羅さまのご意見を参考にさせてもらいながら話を書きたいと思います(^^) (2015年12月21日 22時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
零羅 - すっごく面白いです!次元とのあま〜いからみが見たいです!できれば書いていただけないでしょうか?更新頑張ってください。応援しています！！！ (2015年12月17日 23時) (レス) id: e6e02b259e (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - たくさんのコメントありがとうございます！一人一人お返しできず申し訳ございません。なるべく返せるよう努力いたします。これからもどうぞよろしくお願いします。以上、管理人のセシルでした。 (2015年10月6日 21時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2015年1月19日 23時
