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第四十四話 マドラムの灯台 ページ45

戦況に大きな動きが生じた。
サッカーゴールに寄りかかった晋助様。そこに大ジャンプで引き返してきた神威。両者は今、数メートルの間隔を置いて対峙していた。
自軍の大将が現れたことで、阿伏兎とAは仕切り直すように、互いに飛びすさって離れた。

神威「よかった。今日はもう会えないんじゃないかと思ったよ」

神威がにこにこと言った。晋助様はゴールポストに寄りかかったまま、沈黙している。いつのまにか周囲の戦いが静まり、晋助様と神威に視線を注いでいた。

神威「……じゃあ…早速だけど、やろうか」

「ああ、やろうじゃねーか……条例改正反対の抗議集会をねェェェ!」

シャウトしたのは、晋助様ではなく、晋助様のコスプレをした武市先輩だった。

来島「いや、お前だったんかいィィィィ!」

『やっぱりね』

来島「えっ…A、気づいてたんスか!?」

『まぁね……自分の兄と他人の区別つかなかったら、さすがにまずいでしょ』

来島「確かに……」

『……ねえ…神威の後ろにさ、エリザベスが近づいてる気がするんだけど、私の気のせい?』

Aに言われ、神威の後ろに視線を向ければ、Aの言う通り、エリザベスがかなりの速さで接近していた。
いや?なんでエリザベス?
そんな疑問が浮かぶ中、神威が背後のエリザベスに気がついたのか、振り返りざまに拳を放った。エリザベスは、それをうしろに飛びのいてかわそうとしたが、かわしきれなかった。
鋭く放たれた拳が、エリザベスの胴体をかすめる。かすめるだけでも、神威の拳の力はすさまじかった。ぱっくりとエリザベスの胴体に裂け目ができた。

『あ……』

Aの声と同時に、エリザベスの裂け目から人が飛び出してきたのだ。
晋助様……本物の晋助様だった。
晋助様はスキが生じた神威に向かって、拳を振った。

第四十五話 偽たパルミュール→←第四十三話 プリズムキラー



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セシル(プロフ) - ザクロさん» ごめんなさい。こちらの作品は銀八先生シリーズですので、銀時として出てくることはないと思うのですが、どこか誤字でもありましたでしょうか…… (2020年5月7日 20時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ - 銀時だと思います (2020年5月7日 20時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 綴さん» ありがとうございます!そう言っていただけて光栄です! (2015年10月29日 14時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 狂乱の貴公子さん» ありがとうございます!更新の際はまた遊びに来てください! (2015年10月29日 14時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
- 貴方のような作者様に出会えて良かった! この作品にはお世話になっております! 私、妹系のお話好きなんですよ(苦笑)  これからも、更新ファイトです!!!! (2015年10月21日 21時) (レス) id: edf458bfd6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セシル | 作成日時:2014年2月17日 16時

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