第四十二話 消滅派シグナル ページ43
Aさんが夜兎工を挑発したため、神威さん達の後ろにいるヤンキー達がもともと恐ろしい形相をさらに歪ませて、ブチ切れた。
「ふざけんなァ!」
「全殺しにするぞ、ボケェェ!」
『あ?殺れるもんなら殺ってみろや、コラァ』
新八「ちょっと、Aさんんんんん!?何挑発してんですか!!休戦の交渉はァァァ!?」
『私、交渉するなんて一言も言ってないんだけど』
来島「A……かっけぇっス!!さすがっス!!また子、一生ついて行くっスゥゥゥ!!」
新八「いや、そんな事言ってる場合です……」
刹那、僕の横を何かがものすごいスピードで通り過ぎた。後ろを振り返ると砂埃がはれ、地に伏せるAさんの姿が現れた。
来島「A!!」
新八「Aさん!?」
神威「あり?手加減したつもりなんだけどなァ…」
どうやら、Aさんは神威さんに殴り飛ばされたようだ。
神楽「か、神威……!」
神威「A、油断しすぎだよ。ここは戦場なんだか……っ!」
神威さんは言葉の途中で夜兎工陣営の方まで吹っ飛んでいった。
「「ば、番長!!!」」
『て……てめー、神威!!なに不意打ちかましてくれてんだ、コラァ!!あれですか?不意打ちじゃないと私を殴り飛ばせないってか?お前のせいで口ん中切れちまったじゃねえか!甘いもの食べる時しみるだろうが、コノヤロー!!』
河上「元気そうでござるな」
岡田「むしろ、さっきより元気になってないかい?」
Aさんは血をペッと吐き出し、屈伸をし始めた。
『おい、神威。いつまで狸寝入りしてるつもりだ?早くかかってきな』
阿伏兎「ホント、威勢のいい嬢ちゃんだ……なぁ、番長」
神威「イテテ……俺よりAの方が酷くない?アイツ、殴るじゃなくて顔蹴り飛ばしてきたんだけど」
阿伏兎「どっちもどっちだろ。で、どうすんだ?開戦といくかい?」
神威「……いや、俺は帰るよ。今回の目的は、Aじゃなくて高杉だし」
阿伏兎「おいおい。じゃあ、なんでちょっかい出したんだよ。こいつ等じゃ、あの嬢ちゃんの相手はつとまんねーぞ。それこそ全滅させられちまう」
神威「仕方ないから阿伏兎、お前に譲ってやるよ……殺られないよう気をつけないよ」
神威さんは踵をかえした。兵達が神威さんの通る道を開ける。
『は?何、あいつ帰るの?』
阿伏兎「そーいうことだ、嬢ちゃん。番長はもうお帰りになるが、俺たちゃひと暴れしてから帰るぞ」
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セシル(プロフ) - ザクロさん» ごめんなさい。こちらの作品は銀八先生シリーズですので、銀時として出てくることはないと思うのですが、どこか誤字でもありましたでしょうか…… (2020年5月7日 20時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ - 銀時だと思います (2020年5月7日 20時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 綴さん» ありがとうございます!そう言っていただけて光栄です! (2015年10月29日 14時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 狂乱の貴公子さん» ありがとうございます!更新の際はまた遊びに来てください! (2015年10月29日 14時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
綴 - 貴方のような作者様に出会えて良かった! この作品にはお世話になっております! 私、妹系のお話好きなんですよ(苦笑) これからも、更新ファイトです!!!! (2015年10月21日 21時) (レス) id: edf458bfd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セシル | 作成日時:2014年2月17日 16時