第三十六話 奇警を鳴らせ ページ37
銀八「はい。じゃあ日直、号令」
神楽「きりーつ。れい」
銀八「よーし。じゃあ、みんな気をつけて帰れよー」
銀八がそう言って教壇を降りると、椅子を引く音や雑談の声が教室に上がり始めた。決戦の四時までここで時間潰そうと思ったのに、まだ時間あるな……。
新八「いや、ちょっと待ったァァァァァ!」
新八くんの渾身のツッコミが教室に弾ける。てか、うるさい。
新八「先生!それからみんなも!普通に帰ってる場合じゃないでしょう!」
まくし立てる新八くんに、怪訝そうに銀八が言う。
銀八「どーしたんだよ、新八。なにコーフンしてんだよ」
新八「そりゃコーフンするでしょう!今大変なことになってんですよ!」
銀八「大変なことって、お前……えっその前に、まさかこれ、始まってる?俺たちのパート始まってんの?」
新八「始まってますよ!」
銀八「おいおい!なんだよ、もう!始まるときは“始まります”って言ってくんないと」
新八「誰が言うんですか、小説の中でそんなこと!」
銀八「だってよー、ずーっと高杉達の話だったじゃねーか。もう俺達の出番、脇役程度しかねえのかと思ってたぜ……ま、でもいいや」
銀八はそこできりっと表情を引き締めると、歯をキラッと光らせてスマイル。
銀八「やあ、読者のみんな!待たせたな!ここまではプロローグ。ここからいよいよ“帰ってきた銀八先生リターンズ”本編のスタートだ!よろしくな!」
銀八に続いて、神楽ちゃんも「ウキャッホウ!」と叫ぶ。
いや、タイトル違うし。“高杉くんの妹はとても自由人”だし。
新八「いや、どんだけ長いプロローグなんですか!てゆーか、本編はとっくにスタートしてるんですよ!」
銀八「ガミガミ言うんじゃねーよ……つーか、A。なんでお前ここに居るの?あれだけ出番たくさんあってまだ欲しがるのか?」
『なに……出番なかったからって拗ねてんの?兄様に主役の座とられて拗ねてんの?』
銀八「拗ねてませんー。高杉に主役の座を奪われた覚えはありませーん」
新八「ちょっと、二人とも!今は言い合いなんかしてる場合じゃないんですよ!あれですよ、あれ!」
そう言って、新八くんはグランドの方を指差した。
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セシル(プロフ) - ザクロさん» ごめんなさい。こちらの作品は銀八先生シリーズですので、銀時として出てくることはないと思うのですが、どこか誤字でもありましたでしょうか…… (2020年5月7日 20時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ - 銀時だと思います (2020年5月7日 20時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 綴さん» ありがとうございます!そう言っていただけて光栄です! (2015年10月29日 14時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 狂乱の貴公子さん» ありがとうございます!更新の際はまた遊びに来てください! (2015年10月29日 14時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
綴 - 貴方のような作者様に出会えて良かった! この作品にはお世話になっております! 私、妹系のお話好きなんですよ(苦笑) これからも、更新ファイトです!!!! (2015年10月21日 21時) (レス) id: edf458bfd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セシル | 作成日時:2014年2月17日 16時