第三話 プシュケープロペラー ページ4
まったく……朝からめんどくさかった。こんなことになるなら、学校なんか来るんじゃなかった。それもこれも、全部あのクソ女たらしのせいだ…！確かに停学期間は長いし、暇でしょうね。けど、だからって家に女を連れ込むって何！？妹に対する配慮は！？やりたきゃホテル行けっつーの！！
自販機のボタンを力任せに押せば、背後から笑い声が聞こえてきた。
沖田「なにカリカリしてんだよ、A」
『……私に何か用？』
沖田「お前に用があってきたんじゃねーよ。自販機に用があんだよ。自意識過剰も程々にしとけよい』
そう言って、沖田は私の後ろの自販機を人差し指で差した。
話しかけてきたのてめーだろ。腹立つな、コンチキショー。
沖田「相変わらず、甘いのが好きだな……高杉がそんなもん飲んでるとこ見たことねーぜ？」
『……今その名前を出さないで。だいたい、兄妹だからって好みが一緒って事はないでしょ』
沖田「お前ら、喧嘩してんのか？珍しいこともあるもんだな」
沖田は悪びれるわけでもなく、さも愉快そうに笑いながら、自販機から飲み物を取り出した。
『何？喧嘩売ってんの？』
沖田「そんなつもりはねーよ───で？喧嘩の原因は？」
『別に……兄様が家に女連れ込みまくるから家出してきただけよ』
沖田「ふーん……じゃあ、てめーも仕返しに男連れ込んでやりゃいいじゃねーか」
『なんでそうなるのよ。バカなの？大体、連れ込むにもそんな相手……』
沖田「俺がいるだろ」
『は…はあ！？何でアンタになるのよ！私の趣味疑われるじゃない！バカも休み休み言いなさいよ！』
沖田「ひでー……まあ…さっさと仲直りしろよ、ブラコン」
そう言って、沖田は飲み物を飲みながら片手をあげて校舎へと戻っていった。
仲直りしろとか言われても……私、悪くないし……全部兄様が悪いんだし……あー、てか寝るとこどうしよ……ホテル探すのも面倒……。
『あ、アイツんとこ行こ』
飲み終えたイチゴオレのパックをゴミ箱に放り投げ、私は校舎の方へ歩き出した。
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セシル(プロフ) - ザクロさん» ごめんなさい。こちらの作品は銀八先生シリーズですので、銀時として出てくることはないと思うのですが、どこか誤字でもありましたでしょうか…… (2020年5月7日 20時) (
レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ - 銀時だと思います (2020年5月7日 20時) (レス) id: 2d5813c050 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 綴さん» ありがとうございます！そう言っていただけて光栄です！ (2015年10月29日 14時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 狂乱の貴公子さん» ありがとうございます！更新の際はまた遊びに来てください！ (2015年10月29日 14時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
綴 - 貴方のような作者様に出会えて良かった！ この作品にはお世話になっております！ 私、妹系のお話好きなんですよ(苦笑) これからも、更新ファイトです！！！！ (2015年10月21日 21時) (レス) id: edf458bfd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2014年2月17日 16時
