七発目 交渉しようか。NOとは言わせないよ。 ページ10
「君が俺のところに来てくれれば話し合いはそれで終わり。さぁ、どう?」
赤の人に手を差し出される。
さぁ、どう?と言われても。怖いものは怖い。
「あぁ、ちなみにうちのファミリーは本部にいるのは僕達だけ、残りはぜーんぶ外に出してる。」
緑の人が余裕そうに言う。
…なにそれ、不用心。情報漏れるよ。アホなの。
「あぁ、ちなみに情報は漏れないよ。機密を持ってるのは僕達だけだからね。
あと、漏らしたらどうなるかわかってるだろうし。」
桃色の人が言う。
……まぁ、命がないことくらいわかる。
「Aちゃんすっげー可愛いよね!!俺、可愛い子がいたら頑張れるよ!!やきうしよう!!」
黄色の人がバットを振りながら言う。嫌なんだけど。
「さっさと答えだしてくれない?どうせ答えは絞られてるんだから。」
紫色の人が苛立ち半分に言う。
嫌なもんは嫌なんだけど。
『……私は、入りたくないです。人との干渉をしたくない。する必要がないと判断しました。』
「交渉決裂、か……仕方ない、力ずくでも…」
「待てカラ松。ねぇAちゃん。本当に来ないの?」
行かないよ。面倒。
『行きません。行きたくありません。帰れ。』
赤い人の目が光る。…なんか、面倒くさそう。
「…そっかそっかー……俺としてはね、ここの路地裏を荒らすのやめて欲しいわけよ。だって君でしょ、荒らしまくってるの。みーんな狼だーって。だから、邪魔者は"お片付け"しないといけないわけ。…あとは、わかるね?」
入らなきゃ命はない、ってか。
……あぁ、そうだ。
『入ってやりますよ。……その代わりに、私は今住んでるところに私一人で居させること。過去のことは出さないこと、それから…
私に触れないで。一切合切。指1本、髪の毛1本すら触れないで。』
これなら今までとそこまで変わりないでしょ。
「……ぇ…」
すごく残念そうな顔をする桃色の人と赤い人。
しかしその後すぐに笑い出す赤い人。何がおかしいの。
「……くっ…ふふ…おかしいお嬢ちゃん。いいよ、その条件呑んであげる。その代わりにこちらからも。今まで貯めてきたお金ぜーんぶ俺達に寄付して?ああ、大丈夫、食料とかは俺達が支給してあげる。それから路地裏で狩りはしないこと、そのワンピースもやめてね。髪も綺麗に伸ばして。あと俺達との連絡手段のために電話機置いておくから。電話が鳴ったらすぐに出ること。いいね?」
…まぁ、そのくらいなら、のんでやらないこともない。
交渉成立。
八発目 まだ自己紹介済んでないし…#一松side→←六発目 フラグ回収乙でした…ちくしょう
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れい - おそ松兄さんがいいです!!大好きなんです!更新頑張ってください! (2016年1月16日 19時) (レス) id: 405b985d2c (このIDを非表示/違反報告)
郷 - おそ松オチがいいです!頑張ってください! (2016年1月14日 15時) (レス) id: 98c5b52946 (このIDを非表示/違反報告)
優維 - おそ松がいいです!! いつも面白い作品を、ありがとうございます!! (2016年1月14日 7時) (レス) id: 845e7660f5 (このIDを非表示/違反報告)
ソメイヨシノ(プロフ) - はるさめさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるとすごい嬉しいです…!あ、なんか目頭が熱く…(´;ω;`)ウッ…こちらこそ、良縁がございましたようで何よりです!是非楽しんでくださいね! (2016年1月10日 16時) (レス) id: 55914f348c (このIDを非表示/違反報告)
はるさめ(プロフ) - あなたの作品で占いツクールを知りました!ありがとうございます!! (2016年1月10日 13時) (レス) id: f5fb11865f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソメイヨシノ | 作成日時:2015年12月22日 1時