三十八発目 手、温かいな。 ページ45
アンドロイドといろいろ話しているとおそ松たちが落ち着いたのかボロボロの格好で入ってきた。
喧嘩してたのか……。
｢…あの、そちらの方は？｣
『…………知らない。きっと他の人が外で車回してきてくれるから外行きな。』
うん、きっと別人…だよね…
｢Aちゃん！？ちょ、まっ…！｣
『馬鹿なことしてないでさっさと行くよ、帰れない。』
はぁ、と溜息をついて先に歩く。
ちゃんと付いてくるあたり犬かこの六つ子。
スタスタと歩いて外に出る。
途中の地の海でアンドロイドがひっ、て小さな声上げてた。
男性いわく可愛い、という奴だろう。事実ちょっと癒された。
車に乗るとカツラギが手を振ってきた。
｢随分血塗れだね、でもそんなになってまで取り返してくれてありがとう。
…嫌いな奴も、潰せたしね。｣
そっと太ももに手を伸ばしてくる。
伸びた腕の分だけ距離をとる。
｢…マスター、ただ今帰りました。｣
｢うん、おかえり、ルミ。｣
ルミ、って言うのか。
｢しゅっぱーつ、しんこう！！！ブーン！！｣
という十四松の声で車が動き始めた。
え、運転十四松なの。すごい不安。
まあいいや、助手席にGo。
後部座席から他五人とカツラギ、アンドロイドが報酬について話し合っている。
難しい話はよく分からない、なんか久々に動けて楽しかったな。
疲れた……。
目を閉じて、車の揺れに身を任せる。
段々と眠気が襲ってきて、私の意識は闇に沈んだ。
おやすみなさい。
手に感じる温もりが心地いい。
目が覚めると、夕日が目を射した。眩しくてもう一度目を細める。
辺りを見回せば、見慣れた私の部屋。
手の温もりの正体は布団かな？手に目をやると、私のものではないそれと重なっている。
誰の手？悪意は…なさそう。ふと腕を追えば、そこにはベッドの横に座るような体制で寝ている六つ子。
幸せそうな寝顔。
…最近は、触られても怖いわけではなくなった。
そろそろ触れないで、を取り消しても、いいかな。
『…やり過ぎない程度なら、触れても、いいよ。』
誰に言うでもなく、ぼそりと呟く。
刹那、手がきゅっと掴まれた。
｢…言ったね？｣
｢フッ、シャイなカラ松girlよ、やっとデレてくれたな。｣
｢え、い、いいの？あ、え、あ…｣
｢ふーん…こんなゴミに触らせるとか中々の物好きだね。｣
｢いいんすか！？｣
｢触り放題！！やったね！｣
『…うん。』
To be continued.
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れい - おそ松兄さんがいいです！！大好きなんです！更新頑張ってください！ (2016年1月16日 19時) (
レス) id: 405b985d2c (このIDを非表示/違反報告)
郷 - おそ松オチがいいです！頑張ってください！ (2016年1月14日 15時) (レス) id: 98c5b52946 (このIDを非表示/違反報告)
優維 - おそ松がいいです!! いつも面白い作品を、ありがとうございます!! (2016年1月14日 7時) (レス) id: 845e7660f5 (このIDを非表示/違反報告)
ソメイヨシノ(プロフ) - はるさめさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけるとすごい嬉しいです…！あ、なんか目頭が熱く…(´；ω；｀)ｳｯ…こちらこそ、良縁がございましたようで何よりです！是非楽しんでくださいね！ (2016年1月10日 16時) (レス) id: 55914f348c (このIDを非表示/違反報告)
はるさめ(プロフ) - あなたの作品で占いツクールを知りました！ありがとうございます！！ (2016年1月10日 13時) (レス) id: f5fb11865f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソメイヨシノ | 作成日時：2015年12月22日 1時
