二十九発目 いたいけな少女(笑)になってみた。え、お似合い?ちょっと表でようか ページ36
着いた、よし、降りようと思ったらカツラギが乗ってきた。あれ、ここ目的地じゃなかった。
「やぁ、お迎えありがとう。」
「いえいえ。それではあちらに直行していいですか?」
「うん。」
チョロ松との簡単な会話を交わした後に何故か私の方まできて座った。この間のアレを思い出して即座に距離を取って運転席の隣に移動した。
ちなみに今日の運転は一松らしい。隣に座った瞬間に一松の口元が緩んだ。
「あとで煙草あげる。」
って小さく言われた。おう、さんきゅ。煙草何本あっても困らないからね。
カツラギは残念そうにあはは、と笑った後に煙草吸うんだね、なんて言っていた。
「ほんと、困るよねぇ。俺のAちゃんってば止めてくれないの。」
『あんたのものになった覚えはない。』
おそ松は何を言ってるんだ。一秒経たずに訂正を入れる。
その後も(一松と私以外が)ギャーギャー騒ぎながら目的地へ向かった。
やっと到着した。今回は酔わなかった。
コンディションバッチリ。一松の運転が良かったのかな。
『酔わなかった…。』
「…なら任務100%でこなせるでしょ。」
一松が皮肉っぽく言ってくる。
失敗するつもりなんて毛頭無いけどね。
ナイフも、きっと喜ぶ。私も愉しめるよね?楽しませてよ、八千草サン。
カラ松とカツラギとは一旦別行動。どうやら後ろから部下とやらの車も来ていたみたい。
残りの私達はこっそり裏へ回る。
途中、トド松が向かいのビルを使うから、と別行動。
5人で入り口付近に身を潜めた。
裏入り口には門番のような感じのが2人いた。
うん、いける。
先ほど考えていたことを細かく説明して、ナイフを隠して門番の前に出た。
目は伏し目がちに、声は弱々しく、眉は垂れ下げて。
手を胸の前に添えて弱々しいいたいけな少女を演じたまま門番の前へ。
門番2人が話しかけてきた。
「おじょーちゃん、こんな所でどうしたのかなー?」
「ここら辺は危ないからね、早く帰りな。」
そう簡単に帰ってたまるか。
『……あの、えっと…私、道に、迷ってしまいまして……』
弱々しく、か細い声で怯えたように言ってみる。
すると門番が向こうを指さした。
「あっちから街に出れるからさ、行きなよ。」
『……ありがとう、ございます。』
へにゃりとほんのり口角を上げて目を細める。
相手が一瞬の隙を見せた。
それだけを狙って一閃。
両手に持ったナイフで2人の喉元を裂いた。
『はっ…逝くのはお前らだよ、バーカ。』
三十発目 蝶のように舞い、狼のように裂く#おそ松side→←二十八発目 シガーキス?何それ?美味しいの?
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れい - おそ松兄さんがいいです!!大好きなんです!更新頑張ってください! (2016年1月16日 19時) (レス) id: 405b985d2c (このIDを非表示/違反報告)
郷 - おそ松オチがいいです!頑張ってください! (2016年1月14日 15時) (レス) id: 98c5b52946 (このIDを非表示/違反報告)
優維 - おそ松がいいです!! いつも面白い作品を、ありがとうございます!! (2016年1月14日 7時) (レス) id: 845e7660f5 (このIDを非表示/違反報告)
ソメイヨシノ(プロフ) - はるさめさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるとすごい嬉しいです…!あ、なんか目頭が熱く…(´;ω;`)ウッ…こちらこそ、良縁がございましたようで何よりです!是非楽しんでくださいね! (2016年1月10日 16時) (レス) id: 55914f348c (このIDを非表示/違反報告)
はるさめ(プロフ) - あなたの作品で占いツクールを知りました!ありがとうございます!! (2016年1月10日 13時) (レス) id: f5fb11865f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソメイヨシノ | 作成日時:2015年12月22日 1時