【マフィア松】最凶少女と最強六つ子

十九発目 イメチェン完了！#チョロ松side ページ24

薄く汚れたワンピースから時折ちらちらと見える。

見えるからやめてください。
見てるこっちが恥ずかしいから。


何が見える、って？…察して！！

おそ松兄さんもトド松もなんで気にしてないの！？気にならないの！？恥ずかしくないの！？これだと俺だけ変態みたいじゃん！

当のAちゃん本人も気にしてないし…。

ボサボサの髪の毛も徐々に整っていく。可愛いなぁ…。
僕達とは全然違う、金色の髪。瞳が緑色。僕は時々緑になるけどあんなにエメラルド色じゃない。

それでも緑色っぽいのには変わりないからお揃い、なんてひとりで舞い上がってるのが悲しい。

だって…僕がそう思っててもAちゃんはそう思ってないから。


一方通行。それは６人全員が同じこと。

６人の想いを見事に受け流して、誰にも想いを寄せてない。
…いや、寄せてるね。恋慕の感情ではないけれど。
アンナとか言う人。不謹慎だけどその人が羨ましい。
死してなお想われ続けるんだよ？こんなに美しい少女に。
嗚呼、このまま僕だけしか見れないように攫ってしまおうか……いいや、ダメだ。

罰当たりだね。

｢でーきたっ！｣

トド松の一言ではっと我に返る。いけない、変な事考えてた。

整った髪の君は最初の頃よりももっともっと可愛くて、思わず｢あ゛あ゛あ゛あ゛可愛いよおおおおおおぉぉぉ超絶可愛いよぉぉぉ！！｣って叫びそうになる。
慌てて目をそらしちゃった。でも本当に可愛い。

だって可愛いんだよ！！ほんとに！！そろそろおそ松兄さん達が服持ってきてくれるかな！！早く着せたいなぁ…絶対可愛いって…。

『…そんな変わんない気がする。』

｢いやだいぶ違うから！！ほんと可愛いよ！！｣

…あ。本心…そのまま…。






やばい！！どうしよう！！
絶対気持ち悪がられるって！！どうしよう好感度ダダ下がりだよ！！ああああああやっちまったよチョロ松なにしてんのぉぉぉぉぉ！！！


｢…チョロ松兄さん気持ち悪いよ……？｣

はい、トド松のその言葉はなんとなく察してたから気にしない！！知ってた！！トッティの馬鹿！！！

一松まで引いてる！！どうしようねこれ！！引いてる、いや、呆れてる！！いやでもあれだよ、髪どこで売ってんのとか聞いたお前も引かれるからな！！

あ、おそ松兄さん達が服持ってきた。

｢お、可愛くなってるぅ！じゃ、これ着てー！｣

イメチェンキタコレ…！






『…動きにくいんだけど。』



でも可愛いよ、ありがとうございます。

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