八発目 まだ自己紹介済んでないし…#一松side ページ11
路地裏の一匹狼を引き入れる。
そんなことを聞いてすぐ面倒くさい、が出てきた。
まぁ荒らし回られるのはムカつくけどさ、人一人に総動員するほどか。
写真で見た顔は傷だらけで、光が無かった。光を失ったエメラルド。
俺みたいに、ね。希望も期待もない顔。すべてを諦めてる。上質な金髪だって乱雑に切られている。ナイフで切り落としたみたいな。
実際に会ってみたら、凄く綺麗だった。睨みつけるように俺に向けられる視線が堪らなくぞくぞくした。
臨戦態勢、とでもいうように左目が紅く、光っていた。
過去に何かあったことは聞いた、それのせいなんだろうな。鋭い瞳の奥に恐怖があった。
口達者だね、随分。震えてる癖して言葉だけ強気。
こんなにも小柄な少女が。
まるで本当の狼だ。人に吠えて噛み付いて。でもそれは恐怖も警戒も入り交じっているからそうなのであって。
俺の撃つ弾ですらひょいと避ける様は言い難いほど美しかった。流れるような動作で、すらりと躱す。
おそ松兄さんから距離を取って逃げようとしたみたいだけど、ちょうど俺のところに来てくれたからね。腕掴んだら蹴飛ばされたけど。細い腕。折れそう。
…この少女は、鍛え上げたら俺達より強くなる。
この歳で、俺を数メートル飛ばせるんだから。
その後、いろんな条件付きで入ることになった。
…触れないで、と言われたのはちょっと残念。
…残念なんて思う俺はおかしいのかもしれない。この少女に触れていたいと思う俺は…きっと…。
｢あ、俺達自己紹介してねぇよな。ごめんごめん。俺長男のおそ松。｣
勝手に自己紹介始めた。まぁ、名前知らないのは…嫌だろうし。名前だけ言っとけばわかるか。どうせこんなゴミ覚えてもらえるとも思わないけど。
｢次男、カラ松…。よろしくな、カラ松girl。｣
｢三男、チョロ松です。よろしくね、Aさん。｣
｢…一松。燃えない社会のゴミ。｣
｢五男、十四松！！｣
｢末弟トド松だよ、よろしくね、Aちゃん！｣
トド松がAの手を取る。おい今さっき触るなって言われたばっかじゃん。馬鹿なのトッティ。
彼女の顔が恐怖に歪む。その後綺麗にトド松を吹っ飛ばした。
『触れないで。やめて、離して！！』
…無理だ。こんなゴミに、触れる機会なんかない。
半分諦めたように溜息をついた。
一目惚れ、なんて。
自分が阿呆みたいだろ。
九発目 なんかテリトリーすげぇことになった→←七発目 交渉しようか。NOとは言わせないよ。
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れい - おそ松兄さんがいいです！！大好きなんです！更新頑張ってください！ (2016年1月16日 19時) (
レス) id: 405b985d2c (このIDを非表示/違反報告)
郷 - おそ松オチがいいです！頑張ってください！ (2016年1月14日 15時) (レス) id: 98c5b52946 (このIDを非表示/違反報告)
優維 - おそ松がいいです!! いつも面白い作品を、ありがとうございます!! (2016年1月14日 7時) (レス) id: 845e7660f5 (このIDを非表示/違反報告)
ソメイヨシノ(プロフ) - はるさめさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけるとすごい嬉しいです…！あ、なんか目頭が熱く…(´；ω；｀)ｳｯ…こちらこそ、良縁がございましたようで何よりです！是非楽しんでくださいね！ (2016年1月10日 16時) (レス) id: 55914f348c (このIDを非表示/違反報告)
はるさめ(プロフ) - あなたの作品で占いツクールを知りました！ありがとうございます！！ (2016年1月10日 13時) (レス) id: f5fb11865f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソメイヨシノ | 作成日時：2015年12月22日 1時
