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「ちょっとA！？」
『おはよう、奈々ちゃん。』
朝、いつもより騒がしい教室の席へ向かうと駆け寄ってきた親友の奈々ちゃん。
「おはよ...じゃなくて！紫耀先輩と付き合ってるの！？」
『...え？何それ。』
思わずフリーズしてしまった私の背後から聞き覚えのある声が聞こえた。
「Aちゃん、おーはよ！」
恐る恐る振り返ると天使のような満面の笑みの紫耀先輩
この笑顔で何人の女の子が落ちたんだろう。
「あれ紫耀先輩じゃない...！？やっぱ付き合ってるのほんとなのかな！？」
「ウソ〜！永瀬先輩も紫耀先輩も彼女持ち！？」
なんてヒソヒソ喋る周りの声も、目の前の紫耀先輩の声も私には聞こえなかった。
だって、紫耀先輩の横には
「後輩に教科書借りに来るって何しとんねん...はよしろや」
永瀬先輩が居たのだから。
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作者名：かぐら | 作成日時：2022年11月24日 18時
