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「でも俺、失恋した女の子に漬け込むような卑怯な男は嫌だから。好きな子には幸せになってほしいし。」





虚空を見つめる紫耀先輩はどこか儚げで思わず伸ばしてしまった手を引っ込める。








「大丈夫、Aちゃんは何もしなくて良いから。俺が何とかしてあげる。」





最初から私の意見なんて聞くつもりも無かったらしい紫耀先輩は、見たいテレビあるんやった！なんて大声を出して走って帰って行った。






何とかって...私と永瀬先輩は話した事も無いんだから...




永瀬先輩と彼女さんが2人歩いてる光景を思い出して溜息を零した。

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作者名：かぐら | 作成日時：2022年11月24日 18時

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