One Night Love【斉藤壮馬】

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斉藤「ねえ」

貴方「なに？」

斉藤「ちょっとは俺の事気になってくれた？」

貴方「全然」

斉藤「ふーん」









なってないし。言ったでしょ壮馬の事は好きにならないって
私は年下は好きにならないの。恋愛対象外なの。

なんてまるで自分に言い聞かせるように考えていると頬杖を付きながらジーッと私を見つめてきた









貴方「なに…」

斉藤「俺嘘つく人きらーい」

貴方「なっ…嘘なんてついてないし！」

斉藤「じゃあなんでさっきから顔赤くしたり照れたりしてんの？」

貴方「そんな事してない！」

斉藤「今だって顔赤いよ」

貴方「っ…」









そう言われて咄嗟に手で顔を隠すと前のめりになって私に近づく壮馬に手を取られた
そしてゆっくりと顔を近づけてくる壮馬にドキドキと鼓動を鳴らしながら目を閉じた









斉藤「なんで抵抗しないの？」

貴方「！」








唇が重なる事は無く、耳元で囁かれた言葉に思わず立ち上がってどうしたらいいかわからずその場に隠れるようにしゃがみ込んだ









斉藤「ごめんごめんいじめ過ぎた」

貴方「…」

斉藤「ほらご飯食べよう？」









すぐ隣から声がしてチラッと目を向けると目があってニコッと笑う壮馬にプイッと顔を逸らした
何も言わない私の手を引っ張って立ち上がらせるとそのまま席まで誘導してくれた

腑に落ちないまま残っていたご飯を食べているとクスッと笑う声がした









斉藤「早く俺の事好きになればいいのにね？」

貴方「ならないし」

斉藤「へ〜」









ならない。絶対ならないから
私は年上の落ち着いた男性が好きなの！子供みたいに甘えてくるあざとい男の子は好きじゃありません〜〜〜〜







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