One Night Love【斉藤壮馬】

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家に上がらせてもらい壮馬の後を追ってリビングへ入った
自分の部屋と造りは同じだけど物や配置が違うだけで全く別の家みたいだ









斉藤「適当に座ってていいよ、ご飯作るからどうせなら一緒に食べよう？」

貴方「ありがとう…」








言われた通り座ると壮馬はテキパキと慣れた感じでご飯の用意を始めた
そんな彼を黙って見ていたけどさすがにお邪魔してるのに何もしないのは気が引けるから手伝おうと立ち上がった









貴方「手伝う」

斉藤「ありがとう、じゃあじゃがいもの皮剥いてくれる？」

貴方「はーい」









しっかり手を洗ってからじゃがいもを手に取ってそれをジーッと眺めた
…じゃがいもの皮ってどうやって剥くの？









斉藤「どうかした？」

貴方「な、なんでもないよ！」

斉藤「…もしかして剥き方わかんない？」

貴方「はあ！？違うし！わかるし出来るし！」








じゃがいもの皮も剥けないやつだと思われるのが嫌で強がってそう言ってしまったけど実際剥き方なんてわからない
でも言ってしまった手前引くにも引けずとりあえずイメージでじゃがいもに包丁を入れた









斉藤「ブッ笑」

貴方「！」

斉藤「手震えすぎ笑」

貴方「う、うるさいな！」









悔しい…！壮馬相手だとなんか余計に悔しい！

クスクス笑っている壮馬を無視してプルプルと震える手でじゃがいもの皮を剥き始めると壮馬に包丁とじゃがいもを奪われた









斉藤「俺がやるからAちゃんは座ってていいよ」

貴方「…じゃがいもの皮も剥けない女ですみませんね。」









自分から手伝うと言っておいて何も出来ない事にイラッとしてそんな言葉を発してしまった

やば。感じ悪いな私…さすがに謝ろう









斉藤「そんな事思ってないよ。Aちゃんが怪我したら困るから」

貴方「！」

斉藤「だから気にしないで座ってて？」

貴方「…ありがとう」

斉藤「それか隣で俺の事応援してて」

貴方「座ってます」









今まで甘ったれてるとか子供だとか思ってたけど私なんかよりもよっぽど大人なのかも








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