One Night Love【斉藤壮馬】

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貴方「見ればわかるでしょ、捨て猫になってんの」

「捨て猫？」

貴方「彼氏に捨てられたから代わりに誰か拾ってくれないかなって思って」

「へ〜」









いっその事本当に猫になりたい
好きな時に寝て好きな時にご飯食べて一日中ゴロゴロしてたい
うん、来世は猫希望で。









「じゃあ俺が拾ってあげよっか？」

貴方「君いくつ？」

「22」

貴方「わか」









拾ってあげよっかって…見かけに寄らずチャラいタイプなの？
…ま、いっか。どうせ今夜限りだろうし









貴方「いいよ、ナントカくん。おねーさんの事慰めてよ」

「 " そうま " だよ」

貴方「そうま？いい名前じゃん〜」

そうま「おねーさんの名前は？」









さすがに本名教えるのはな〜…
一応芸能関係者だし。









貴方「…タマ」

そうま「へ〜、古風な名前だね。結構好き」

貴方「そりゃどーも」









にこにこと笑う彼に手を伸ばすとその手を掴んで私を立ち上がらせてくれた
そのまま手を繋いだ状態で歩き出す彼にフラフラになりながらもなんとか着いていくとボーッとしている間にホテルに着いていた



部屋に入るとすぐにベッドに寝かされて私の服を脱がし始めた









貴方「お風呂は？」

そうま「いいよ」

貴方「せっかち」

そうま「そりゃあね〜早くしたいもん」









なんて言いながら服を脱いで唇を重ねようとする彼の口をすかさず手で塞いだ









貴方「キスはやだ」

そうま「残念」









キスは何となくしたくない。
好気な人としたい…これからそれ以上の事しようとしてる癖に言うのもなんだけど。



優しく私の身体を扱って愛撫する彼に大人しく身を委ねた





お酒の力って恐ろしいな〜…









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