薔薇は真っ赤がいい（リドル・ローズハート） ページ3
今日はハーツラビュル寮生。
付き合ってない。
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今日は何でもない日のパーティ。
いつも通り真っ赤なバラに囲まれたお茶会。
パーティも終わりに差し掛かったころ
ふと私のすぐ隣で声がした。
「A」
「？？なんですか、リドル寮長」
「後で僕の部屋に来るように。」
私何かしたっけ・・・と内心怖くなりながら「はい」と返事をする。
数分が経ち、少し足を震わせながらリドルの部屋をノックする。
「失礼しまーす・・・リドル寮長私何かしまし・・・」
私に背中を向けるリドル寮長。
「・・・A、聞きたいことがあるんだけど。」
「なんでしょうか・・・」
少しの沈黙の中、リドルが口を開く。
「女性は・・・プレゼントに薔薇をもらったら引くか・・・？」
「いえ、素敵だとは思いますけど、薔薇は大切な人や愛情を表すプレゼントなので送る相手によっては勘違いされてしまうかもしれませんね」
「そうか・・・」
リドル寮長がしばらく俯く。もしかしてリドル寮長に恋の悩み・・？それで唯一の女子生徒の私に相談を？？なかなか可愛いとこあるなぁ、なんて思うと同時にすこし胸がちくりと痛んだ。
そんなことを考えるとふと目の前が赤くなった。
「・・・君にこれを・・・・」
目の前に差し出される真っ赤な薔薇。
「え？」
戸惑いが隠せない。
「・・・普通の女性にあげたら勘違いしますよ、これ。もちろん私も。」
「勘違いしたっていい、いや・・勘違いじゃないね。僕は君にちゃんと意味を込めてこの薔薇を渡すんだ」
真っ赤なリドル寮長。薔薇と同じくらい赤い。ドキドキして、部屋に呼び出される時よりも足の震えが止まらない。
「意味って・・・どういう？」
「それは君がわかっているだろう？さっき教えてくれたのは君だよ」
「・・・ちゃんとリドル寮長の言葉で聞きたいです。」
さらに真っ赤になるリドル寮長。でも私も今はきっと同じくらい赤い。
「愛情を込めて、大切な君に・・・」
「ふふふ、やっぱりリドル寮長は可愛いですね」
「なっ・・・こんな時に君は、僕をからかうのかい！？」
「だから・・これから一番近くで、リドル寮長のかっこいいところも、新しい一面も私が見つけていきたいです」
その言葉で、ふっとリドル寮長が笑う。
そして白くて綺麗な手を私に差し出してくる。
私はその手を握って、リドル寮長は私の手の甲にそっとキスを落とした。
※思い思われ噛み噛まれ（フロイド・リーチ）→←※ハイエナと嫉妬（ラギー・ブッチ）
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作者名：そあ | 作成日時：2020年7月2日 3時
