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赤井side





ふと、固い床に寝ている感覚がして、目を開ける。


起き上がり周りを見ると、見知らぬ光景が広がっていた。
どうやら全く知らない部屋で寝ていたようだ。


隣では降谷君が戸惑いを隠せずにいて、彼もこの場所を知らないことが分かった。





「(…面倒なことになったな…)」



俺はFBIで、彼は優秀な日本警察だ。
俺達二人に全く気取られずに違う場所に連れてくることは、不可能に近い。


だが、昨日1日の出来事を思い出しても特に変わったことはなかった。

拘束されていないのを見ると、拉致目的ではないように思える。


なら、なぜ俺達はここに…?



そこまで考えて一旦思考を止め、部屋の奥を見る。
そこには大きなベッドがあり、誰かが寝ているようで規則正しい寝息が聞こえてきた。

俺達と同じで連れてこられたか、もしくは……





再び思考の海に沈もうとした時、寝ていた人物が小さく声を出したのが聞こえた。

起きたのか、と警戒しながらそちらを見るが、中々起き上がらない。



「(…まだ寝ているのか?)」






怪訝に思っていると、隣で身構えていた降谷君が微かに音をたてる。
前のめりになって床が軋んだらしい。





寝ていた人物がゆっくりと起き上がり、こちらを見る。
その姿を見て、驚きで目を見張った。


サラサラと流れる肩下までの髪とちらりと見えた白い陶器のような肌は、明らかに女のものだ。


胡桃色の瞳でこちらを凝視しているその少女は、体の大きさからしてまだ高校生にも満たない年齢だろう。



だが反応を見る限り、彼女が俺達をここに連れてきた訳ではなさそうだ。



つまり彼女にとって俺達は、朝起きたら寝室に侵入していた不審者だということ。
これは彼女からしたらかなりの恐怖だろう。

何も心当たりがないと言っても、一般人を怖がらせたことに申し訳なくなってくる。



そんなことを考えていると、彼女の声が数秒間の沈黙を破り、俺の心配が杞憂であることを示した。







なんと、彼女は二度寝をすると言い出したのだ。




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美鈴 - 先にテープを切ったのは誰だろう。すごく気になる。とても面白かった。 (2月11日 18時) (レス) @page46 id: af2afd737a (このIDを非表示/違反報告)
雪葵(プロフ) - 僕と姫は運命なのさ☆www (2021年11月14日 22時) (レス) @page42 id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!ここまで一気に読んでしまいました!1人で読みながら笑ってたので家族に怖いって言われてしまいましたww続きが楽しみです!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年10月9日 23時) (レス) @page41 id: 91b6b6a73d (このIDを非表示/違反報告)
藍梨(プロフ) - すっごく面白いです!この作品に引き込まれるように読んでしまいました! (2021年8月9日 7時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
トパーズ - 笑って読んでました(笑)最新頑張ってください! (2021年5月5日 16時) (レス) id: 09b28cb614 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:塩キャラメル | 作成日時:2021年4月27日 3時

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