【名探偵コナン】マイペース少女と二人の警察官

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YOUside






晴れわたる空に涼しい風、色とりどりのハチマキを巻く中学生とカメラを構える大人で溢れる校庭。



時は過ぎ5月末、体育祭がやってきた。




・




実は秀くんと零くんが居候してすぐ練習は始まっていた。

体育祭があることを伝えたら もっと早く言え！！と怒られた。
やっぱ前日はさすがにまずかったかな？←

…まぁいっか。←


そして二人も応援に来るらしい。
保護者として体育祭に参加するのは初(そりゃそうだ)だからとやたら張り切ってた。

特に面白いものもないと思うけど。





その時、不意に会場がざわめいた。


「ねぇ、あの人たちかっこよくない？」

「ホントだ！誰かの応援かな？」

「あんなイケメンに応援されるなんて羨ましい…一体誰の保護者！？」



…二人とも目立つからすぐ見つけられるな。
生けるランドマークだ。


無視して通り過ぎようかとも思ったが、後が怖いので一応声をかける。


『れ…あ、むろサン、に秀くん』

降谷「あ、A！」


危な…零くんって言いそうだった…

すると笑顔のまま零くんが顔を近づけてきた。
え、言い切ってないのに怒られる？これ


「……安室じゃなくて透と呼べ。いいな(早口小声)(圧)」←

『え…透くん…？』

「はい、応援してますね！」

『(切り替え早…)…うん…』

超声低かった…


赤井「全力を出してこい。カメラにおさめておく」

『(一眼レフ…)…がんばれ』←


その一眼レフいつ買ったの？
あ、家にあった？なるほど。

あと全力とか疲れるから出したくないです。
逆に私が体育祭で本気出すように見える？見えないよね。(自問自答)



「ねぇあの子って…」

「噂になってる朝比奈Aだよね…親戚には見えないし、年上にも手出してるとか…」

「ビッチって噂ホントだったんだ〜」



二人と話していると、女の子たちが私を見つめ(睨み)ながらヒソヒソ話してるのに気づく。

顔に朝ごはん(今日はフレンチトーストだった)でもついてるのかな…←


『ねぇねぇ…私の顔にフレンチトースト付いて…うわぁ…』


顔が怖い。
もはや鬼を通り越して般若。

なんでそんな怒ってるの…？
フレンチトースト付いてるだけじゃ…？(違う)


『…ほ、ほら私頑張ってくるから…あっちで見てて…？』


よく分かんないけどとりあえず追い出そう。(最低)

宥めながら二人の背中を押すがびくともしない。
力つよ！いや私が弱いのか！？


その時ミシッと秀くんの手元から音がする。
ちょ、一眼レフ！！





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