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YOUside
誰かが私の名前を呼ぶ声が聞こえて目を開ける。
時計を見れば八時半。
『………ねむ……あと五時間寝させて…』←
赤井「出る時間過ぎてるじゃないか」
起こしてくれた秀くんにあと一時間ちょっとで出るぞ、と言われ仕方なく体を起こす。
秀くんはもう着替えていて、零くんも起きた後のようだった。
『…くぁ……おはよ〜…』
赤井「あぁ、おはよう」
大きな欠伸をひとつ溢し挨拶する。
そこにパタパタと足音が近づいてきた。
降谷「おい赤井。いつまでかかって…って、起きてたのか」
『ん……おはよ…』
降谷「おはよう。ご飯できてるから顔洗って来てくれ」
『…分かった…』
顔を洗って席につけば、クロワッサンと野菜、ベーコンに目玉焼きがオシャレに並んでいた。
聞けば、作ったのはベーコンと目玉焼きだけで、クロワッサンはコンビニのだそう。
…コンビニのクロワッサンってこんなに美味しそうだっけ。
光り輝いてるよ…。
零くんの女子力ならぬ嫁力(?)を再確認し、朝ご飯を食べる。
味は安定にすごく美味しかった。
『(…良い嫁さんを持ったな…)』←
降谷「…何を考えてるか知らないが、僕は嫁じゃないからな?」←
……いや分かってるじゃん…。
私が考えてること絶対分かってるじゃん…。
そんなこんなで完食し、出かける準備をする。
白のブラウスに、ベージュのチェック柄で膝下までのサロペットスカートを着て、短い白い靴下を履く。
これらはファッションに興味のない私のためにお母さんが買ってくれたものだ。
ショッピングセンターに行くときはこれを着て行きなさい!といつ着るかまで指定してくれた。
じゃないとこんなの一生着ないからな…。
今日行くのは徒歩15分のところにある大型のショッピングセンターなので、丁度当てはまっている。
もちろん猫のピンは既に着け、玄関に向かえば二人が待っていた。
二人は私を見て驚いていた表情をしている。
『……どうしたの…?』
降谷「いや…Aのことだからもっとシンプルな格好を想像していた」
なんか失礼じゃない…?
『…お母さんがショッピングのときはこれ着ていけって…』
赤井「着る機会まで指定しているのか。…ちなみに自分で選んでたら何を着ていた?」
『……考えるのめんどくさいから制服で…』←
降谷「………Aのお母さんナイスだな…」
…………やっぱ失礼だな。
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美鈴 - 先にテープを切ったのは誰だろう。すごく気になる。とても面白かった。 (2月11日 18時) (レス) @page46 id: af2afd737a (このIDを非表示/違反報告)
雪葵(プロフ) - 僕と姫は運命なのさ☆www (2021年11月14日 22時) (レス) @page42 id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!ここまで一気に読んでしまいました!1人で読みながら笑ってたので家族に怖いって言われてしまいましたww続きが楽しみです!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年10月9日 23時) (レス) @page41 id: 91b6b6a73d (このIDを非表示/違反報告)
藍梨(プロフ) - すっごく面白いです!この作品に引き込まれるように読んでしまいました! (2021年8月9日 7時) (レス) id: 42bd1ecc91 (このIDを非表示/違反報告)
トパーズ - 笑って読んでました(笑)最新頑張ってください! (2021年5月5日 16時) (レス) id: 09b28cb614 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:塩キャラメル | 作成日時:2021年4月27日 3時