番外篇二話 ページ45
「王様ゲーム始まり始まり〜」
「………総悟、テメェ何でここにいやがる」
苛ついた面持ちでふざけたことを言っている沖田を睨む土方には目の下に濃い隈が出来ている
そんな土方の膝の上で眠たそうにしているのはAであった
「……一つ聞きやすが、土方テメェ自分が何してるか分かってやすかぃ」
悪魔の様な顔で問い掛ける沖田に土方は平然とAの太股を撫でる
「あ?Aは俺の猫になったんだ……誰にも渡さねェ……」
「……にゃん、?もっと触って……トシぃ……?」
そんな寝不足でヤバい二人に沖田は他人事に寝不足って怖ぇなァ、等と思いながら王様ゲームを開始することにした
パッ、と割り箸を三人が引くと王様は沖田であった
「……じゃあ二番が王様にキス、でさぁ」
いやらしい笑みでAを見ながら言う沖田に、Aはふにゃりと笑うと沖田の元へとやって来る
そして沖田の唇にゆっくりとキスをしようとした時だった
「………おいA、テメェの飼い主は俺だろうが。浮気なんざしたらお仕置きしかねェのは分かってるよなァ?」
「…ぁ…っひゃぁん……っ!?や、やぁっ、総悟とキス、する、ぅ……!」
「………ほォ、したら分かってんだろ?俺にこれからナニされるか」
沖田の顔を見つめているAの背後から土方はAの耳元を舐めながら囁く
その光景に沖田は呆れた
「………こんなこと毎回やってんですかぃ?寝不足にも程があらァ」
そう言って沖田は立ち上がると、この王様ゲームはこの三人では無理だということを知り、山崎と近藤を呼びにいくのであった
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作者名:マピト | 作成日時:2018年4月14日 13時