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三十二話 ページ34

「告白された…こんな、私が…?」





一人真選組に向かいながらそんなことを呟いていると背後からポン、と頭を叩かれた


その掌はA自身がよく知っている、一緒に居るととても心地がいい人のものであった





「何ブツブツ言ってンだ?早く行くぞ」


「……トシ」




土方の顔を見て満面の笑みを浮かべるAに土方も笑い、Aの腕を引っ張った


そして土方は自室に着くと、様子がおかしかったAに聞いた





「……で、何かあったのか」



「……こ、こ、告白、された……っ」




顔を真っ赤にして言うAに土方は直ぐ様先程と一変し、不機嫌を通り越し怒りを露にした







「……ア?告白だと?……誰からだ、言え。まさか了承したのか?断っただろうなァ?」



「ひぅ…!え、と。まだ、返事してないよ…」



「……ったりめぇだ!二度とソイツと会うんじゃねェ!!お前、ソイツのこと好きじゃねぇんだろ!?だったら……!」




土方がAを抱き締めながらそう言うとAは驚きはしたが、頷くことは出来なかった


それはしっかり返事をしなければ相手に失礼だとAは考えているからであった



頷かないAに土方は眉を寄せ、先程より更に苛立った様子でAのことを押し倒した




そのいつもの土方ではない様子にAは恐怖を覚え、咄嗟に逃げを打とうとした



が、男女の力の差は圧倒的であり、いくら見廻り組一番隊隊長のAでも逃げ出すことは不可能



そんなAの首筋に土方は舌を這わせながらポツリと呟いた




「…っふぁぁ、んっ」



「……許さねェ、他の男の物になるなんざ…今すぐに奪ってやるよ、A」



「や、いやっ、怖い、こわいよぉ……!ト、シ……」






土方はAの拒絶を無視し、服を脱がし、頭上で両腕を固定する






そしてAの唇にキスをしようとした時だった


いきなり襖が開けられたのだ









「……殺してやらァ」





そこに居たのは今にも土方を殺してしまいそうな、怒り狂った沖田であった

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作者名:マピト | 作成日時:2018年4月14日 13時

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