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二十二話 ページ23

バン!と扉が開く音と共に土方は床に顔面から倒れた





「……ッ、い、てェ…!クソッ、あのガキィ……!」




土方が怒りで目をギラつかせていると風呂場内の奥からAの焦った様な声がした



その声に土方は顔を蒼くして弁解の言葉を言おうとしていたのだが、Aの的外れな言葉に唖然とした






「ト、トシ……!、っえ、私もしかして間違ってたりしたのかな。なら謝るよ、今すぐ上がるから」




てっきり猥褻や覗き等で裁判にかけられる、と思っていた土方はほっと安心するように息を吐いた




そして土方が安心したのも束の間、次の瞬間、土方は思考が停止するはめとなった



そう、入浴中のAが土方の元へと近付いて来たのだ





タオルを体に巻き付けていて、かろうじて秘部が見えないというほぼ裸状態のAの姿を見て土方は顔が真っ赤になっている





「おおおおお、おう。お前なに間違えてやがんだ、ったくよぉ」






挙動不審に土方がそう言うとAは実際、悪くも何もないのに申し訳無さそうに謝る




「……ごめんよ、私、あんまりここのことわからないからさ」




そう健気に謝るAに土方は鼻を必死に押さえた



そんな土方にAは更に追い討ちをかけていく






「……で、でも私、これからも毎日ここに来るよ、だからきっともう間違えないからね!安心して」




そう笑顔で言うAに土方は鼻からタラリと血を流した




「……駄目だ、俺にはもう我慢でき、ねェ……」








そして意識が遠ざかっていくのを理解しながら、気絶するのだった

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作者名:マピト | 作成日時:2018年4月14日 13時

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