検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:71,146 hit

二話 ページ3

「……あー暇だなァ、トシ、遊ぼうよ」



「……つーかテメェ毎日毎日此処に来やがって……一体何が目的だ?偵察でも頼まれたのか?生憎俺ぁ情報なんて渡す気はねェからな」





トシがそんなことを言うので私は思わず笑ってしまった




「そんなこと企んでないよ、んー…理由は無いけど何だか私トシのこと好きみたい、今までに会ったことの無い人だから」



「……まだ俺ぁ、信じねーからなお前のこと」



「……そっか…でも『まだ』ってことはいつか信じてくれるってこと?」



「………知らねーよ」





顔を背けてぶっきらぼうに少し頬を染めながら言うトシに私はまた笑ってしまった





「……やっぱり私トシのこと大好き!」





ガバッと抱き付くとトシは顔を真っ赤にしてやめろ、とか離せ、とか言ってくるけど体はピクリとも動いてなくて




それがまた可愛い、なんて思ってしまった





「……お前、仮にも一番隊隊長だろ?こんなところでサボってていーのか」




「……信女に任せる」



「………ははっ、ここの馬鹿王子そっくりじゃねェか、どこも一番隊隊長はサボり魔なのか?」



そんなことを言って笑うトシに私は頬を膨らませたがトシが笑っていたので許すことにした









……このあと信女にたっぷり怒られたけど





トシの笑顔が見れたから良いや、なんて思い、にやけてしまい更に怒られたのは、結構辛かったのであった

三話→←一話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
207人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:マピト | 作成日時:2018年4月14日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。