二話 ページ3
「……あー暇だなァ、トシ、遊ぼうよ」
「……つーかテメェ毎日毎日此処に来やがって……一体何が目的だ?偵察でも頼まれたのか?生憎俺ぁ情報なんて渡す気はねェからな」
トシがそんなことを言うので私は思わず笑ってしまった
「そんなこと企んでないよ、んー…理由は無いけど何だか私トシのこと好きみたい、今までに会ったことの無い人だから」
「……まだ俺ぁ、信じねーからなお前のこと」
「……そっか…でも『まだ』ってことはいつか信じてくれるってこと?」
「………知らねーよ」
顔を背けてぶっきらぼうに少し頬を染めながら言うトシに私はまた笑ってしまった
「……やっぱり私トシのこと大好き!」
ガバッと抱き付くとトシは顔を真っ赤にしてやめろ、とか離せ、とか言ってくるけど体はピクリとも動いてなくて
それがまた可愛い、なんて思ってしまった
「……お前、仮にも一番隊隊長だろ?こんなところでサボってていーのか」
「……信女に任せる」
「………ははっ、ここの馬鹿王子そっくりじゃねェか、どこも一番隊隊長はサボり魔なのか?」
そんなことを言って笑うトシに私は頬を膨らませたがトシが笑っていたので許すことにした
……このあと信女にたっぷり怒られたけど
トシの笑顔が見れたから良いや、なんて思い、にやけてしまい更に怒られたのは、結構辛かったのであった
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作者名:マピト | 作成日時:2018年4月14日 13時